1. ホーム
  2. 私たちの社会活動
  3. 平和
  4. パレスチナ子どものキャンペーン~マジダ・エルサッカさん来日~
平和

パレスチナ子どものキャンペーン~マジダ・エルサッカさん来日~

2015年06月22日

パルシステム東京では、紛争や難病、飢餓など、厳しい状況にある子ども達への支援のための「平和カンパ」に取り組んでいます。

平和カンパ贈呈先団体の一つである、「パレスチナ子どものキャンペーン」では、長く紛争が続くガザ地区で家族や家を失い、心身に深い傷が残る子ども達への心理サポートや母親支援などを行う「ナワール児童館」を運営しています。

 今回、パレスチナ子どものキャンペーンのパートナーとして、「ナワール児童館」の運営に携わるガザ現地の女性団体「CFTA(文 化的で自由な思考を目指す協会)」のマジダ・エルサッカさんと、現地職員のラシャ・アブシャバーンさんが来日され、パレスチナ子どもキャンペーン事務局長の田中好子さんとともに、パルシステム東京にお越しいただきました。

DSC00232.JPG

6月22日(月)、パルシステム東京と同じく、平和募金で支援しているパルシステム埼玉とともに、マジダ・エルサッカさんから、ガザ地区の現状や、児童館での活動などについて、お話しをうかがいましたので、ご紹介します。

また、2015年の平和カンパは、7月6日(月)~8月7日(金)まで実施予定です。

今回お話をいただいたガザの子ども達をはじめ、世界中の厳しい状況の子ども達に夢と明日を届けるカンパに、ご協力をお願いします。

 ◆ マジダ・エルサッカさんより ◆

カンパはもとより、ガザに関心を寄せていただいていることに感謝します。

いただいたカンパ金を使って、子ども達の心理ケアや、教育、安全な場所への移動、また、子ども達が自分を表現するための場づくりができています。

ナワール児童館の活動

私たちは、ナワール児童館で日常的に約250人、月に約1,500人の子ども達と接しています。

ガザの子どもたちは生まれてからずっと紛争の中で育っています。ナワール児童館では、紛争から子ども達を遠ざけ、できるだけ平和や安全、安心を与え、将来のコミュニティーをつくるメンバーを育てることを目標としています。

そのためのプログラムは大人から子どもに提供するだけではなく、子どもたち自身が児童館の一員としてプログラム作りに参加し、自分たちの問題を自分たちで解決していくための方法を考えて活動を行っています。

DSC00222.JPG

手前から、ラシャ・アブシャバーンさん、マジダ・エルサッカさん、
パレスチナ子どものキャンペーン事務局長 田中好子さん、

子ども達の活動の一例

例えば、子どもの医療。ガザでは3歳までは医療費が無料ですが、それ以降は医療費がかかるようになります。

「妹が病気になって病院に行ったけれど、お金がなくて診てもらえなかった。そんなことがあっていいのか」。児童館に通う子どもの一言がきっかけで、子ども達が中心となったキャンペーンが展開されました。

子ども達は、複数のグループに分かれ、病院に行っている子どもの写真、行くことができない子どもの動画を集めたり、市民団体を講師に迎えて、子どもの権利について勉強したりしました。

大人は、カメラの使い方や、政策を決定する役人との仲介などのサポートをするだけ。キャンペーンの実行は、子どもたち自身が行いました。

そうして実現した保健大臣とのミーティングには、男女30人の子どもたちが参加しました。大臣の「どんな子どもでも医療を受けられる」という説明に対し、自分たちが集めた映像を一緒に見て欲しいと要求し、現状を伝えました。

その後10日の間に、大臣は、議会と全ての医療機関に対し、「病院で診察を希望する子どもが来たら、無条件で受け入れてほしい」という手紙を出しました。

大臣の回答から半年間、子ども達は、実際に子どもの受け入れが行なわれているのか、医療機関でボランティアをしながらモニタリングし、確認を行いました。

こうした活動を通じて、子ども達は、自分たちのコミュニティの問題を、自分たちの力で変えることができるんだ、ということを実感することができました。

子ども達自身が行動することで社会を変えていく。そういう子どもたちは、暴力で物事を解決しないようになると信じています。

 

ナワール児童館の目標と今後

ガザの総人口は約180万人。その中でナワール児童館を通じて関われる子どもは約1500人です。

数には限りがありますが、そのような子ども達がリーダーとなって、社会を動かせるように育てていくことで私たちの社会を良くしていくことができると思っています。

子ども達同士が助け合う、また、子ども達が中心となって困っている周りの人々をサポートしていく、そういう次の世代を作っていくことが、私たちにとって平和そのものだと思っています。

破壊ではなく、次の社会を作り上げていくことを目指しています。

ナワール児童館は、ガザの中の小さいオアシスかもしれませんが、そこに通う子ども達は、破壊された地域に住むかわいそうな子どもではなく、自分たちの問題を自分たちで解決しようとしている子どもであることを知ってもらいたいです。

また、児童館だけでなく、児童館を巣立った思春期の子ども達への支援も大切と考え、青少年センターも運営しています。中には、大人になってスタッフとして働く子もいますし、先生や医者になって活躍している子もいます。

児童館での経験を通して、子ども達が社会にとって役立つ人材になっていくだろうと感じています。

pcc 20150131 Basheer kindergarten @ Shijya'ia 065.jpg

ガザの幼稚園。2014 年夏の爆撃で2棟のうち1棟が全壊、もう1棟が半壊。

パルシステム東京 2014年度報告001.JPG

ナワール児童館での活動。

ページの一番上へ

「食べもの」「地球環境」「人」を大切にした社会をつくります
〒169-8526 新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿