活動レポート
いなぎめぐみの里山で本格的な森林保全活動について学ぶ
いなぎめぐみの里山で森林保全活動 竹の間伐(入門講座)
2025.6.16

萌芽更新による森の再生についての説明
「いなぎめぐみの里山で森林保全活動 竹の間伐(入門講座)」を6月15日に実施しました。
一度人が手を付けた里山は手を入れ続けなければ生物多様性を維持していくことは難しく、一方でその担い手が年々少なくなっていることが全国的な課題となっています。いなぎめぐみの里山でも例外ではありません。
昨年は森の整備計画について環境視点も入れた計画を話し合うため、「いなぎめぐみの里山森づくり計画策定タスク」を設置して里山の整備に関わる人や組合員と一緒に専門家も交えて話し合いを進めてきましたが、その中でも里山に関わる人材の育成が課題となりました。
今回は従来企画などを通じて森林保全活動に関心を持った方を対象に、今までの体験企画よりも本格的な間伐などの森林整備を学ぶための入門編です。
この企画で学んだことを活かして次回9月6日の実践編では更に本格的な間伐をしていきます。
何故整備が必要か、そして間伐方法などを学ぶ
まずは実際に里山に入って切った木から芽が生えていく萌芽更新や広葉樹が竹に覆われている現状を見て、間伐などの整備がなぜ必要か、そして山の管理の技術となるロープワークなども学びました。
そして実践編。
グループに分かれて竹の選別や間伐方法について話を聞き、間伐作業に入ります。

初めての体験にドキドキ…
初体験の方も講師の方から細かなアドバイスをもらい、安全第一で作業をすすめていきます。
下から見る竹の高さに圧倒!
初対面同士でも声を掛け合い、安全に配慮していくことで一体感が生まれました。

森林に入り実践
竹のロープワークは?
今回は入門編なので、森の管理の基礎知識となるロープワークについても学びました。
竹を切る前に傾いている方向や支障となる竹が無いなどの倒しやすい方向を定め、ロープを使ってコントロールできるように結びつけます。
竹の切り方は?
倒したい方向にコントロールするためにはまず切り方が重要になります。「受け口」「追い口」などと呼ばれますが、倒したい方向を下側(追い口)にすることでコントロールできます。
竹の太さが一升瓶以上の場合、斜め切りをします。
※詳しくはご参加いただいた際に説明をさせていただきます。
いよいよ! 竹が倒れそうになった場合は周囲に大きい声で「倒れま~す!!」
竹が倒れ出してからでは遅いので早めの声がけが肝心。そして恥ずかしがらずに大きな声を出して伝えることも大切です。

「それでは実際に竹を切ってみましょう」
「上手く切れるかなぁ」
「ノコはまっすぐに引き、押す時は力を抜き、引くときに力を入れるように」
ノコの使い方のコツを覚えるだけで全く違ってきます。
倒れる方向を確認しながら間伐。
竹は仲間を増やし、もの凄いスピードで伸びていくので継続的な間伐が必要になります。
