活動レポート
【研修】産地で五感震わす体験を!新潟県上越市──食卓を支える米と酒づくりの地へ
2026.7.14
パルシステム東京は2026年6月20日(土)、21日(日)の両日、新潟県上越市で「産地研修」を開催。
事務局を含めたパルシステム東京の職員18名が参加しました。
今回の産地研修では、パルシステム東京の産直産地である「えちご上越農業協同組合」、独自品を扱っている「ファームみなもと」、「よしかわ杜氏の郷」を訪問しました。
新潟県上越市ファームみなもとの棚田
JAえちご上越農業協同組合-百間町低温倉庫
産地研修のはじめに訪れたのは「えちご上越農業協同組合 百間町低温倉庫」。
JAえちご上越は令和6年にJAえちご上越とJAひすいの合併により誕生したJAで、糸魚川市、妙高市、上越市の3市からなる総面積2165平方キロメートル(新潟県の17%)の自然豊かな農業地帯を管内としています。
山あいの斜面に階段状に作られた棚田で収穫された「棚田米」や、天日干しで乾燥させた「はさかけ米」など、消費者の要望の多い「こだわり米」の拡販や、棚田米生産を持続的に継続し、上越地域の棚田を次の世代につなぐ取り組みとして、「棚田米SDGsプロジェクト」や、昨今の猛暑における、米の影響をうけて、高温耐性品種などの現代に応じた品種開発なども進めています。
以前は30㎏入りの紙袋での出荷がほどんどだったが、現在は1/3程度に減少。
能登半島地震の際にすべて崩れたフレコンは、人力で再び積みなおす大変な作業だったようです。
百間町低温倉庫内は、お米の品質を頼むため空調整備とダクトを用いて、温度が15度以内に保っています。収容能力3590トン。現在収納されているのは約1500トン。令和の米騒動があった中、本来なら在庫数がもっと少ないが、取引価格などの面から販売がなかなか進んでいない現状をお話しいただきました。
広大な圃場で「田面ライダー」体験!
続いて訪れたのは、2026年5月末に組合員が企画で田植えを行った圃場。稲はとても美しい緑色に育っており、青々とした景色が広がります。
ここで経験したのは「田面ライダー(乗用水切機)」と呼ばれる農業機械へ乗って、田んぼの表面に溝をつくることでした。この行為により、土の中に酸素がいきわたりしやすいことや、土壌の乾燥の向上や、水管理の効率化など、重要な役割を果たします。
田面ライダーが通った後は溝ができている
伝統品種のもち米「越のふく福」の生産地ファームみなみと
研修2日目最初に訪れたのは米産地「ファームみなもと」の棚田。朝からあいにくの雨が降っておりましたが、生産者の中村さんと、山本さんが棚田で説明していただきました。
昭和58年に当時辰巳生協の担当者との出会いから、昭和62年の商品販売開始をきっかけに、パルシステム東京と上越市の付き合いは40年以上続いており、現在は産地交流企画なども活発に行われています。
ファームみなもとで栽培される「永田農法」について説明する山本さん(左)、中村さん(右)
ファームみなもとの棚田米コシヒカリは、「永田農法」で栽培されており、食物に適度なストレスを与えて生命力を引き出すことが特徴な農法です。水や肥料を減らすことで、根の発達を促進したり、窒素過多を避けて、病害虫に強い稲を育てるといった「甘やかさない栽培」により、植物本来の力を発揮させることを目的としています。
◣産地に行ってきました◥ 新潟県上越市 幻のもち米 名前が誕生するまでのものがたり(越のふく福)
上越市の日本酒が集う「よしかわ杜氏の」
研修最後に訪れた新潟県上越市吉川区にある「よしかわ杜氏の郷」では、酒造りを見学ができる「観光酒造」を併設しており、実際に製造される場所を見ながらお話をうかがいました。
吉川区は新潟県下最大の酒造産地であり、酒造好適米である「五百万石」と、契約栽培による「山田錦」は何代にも引き継がれた地元の棚田でつくられています。
良質な「酒米」、「水」を材料に、杜氏(日本酒造りの最高責任者)の技術が合わさり、最高の日本酒が出来上がります。
よしかわ杜氏の郷で日本酒を試飲を行い、その生産のこだわりを五感をもって体験し、1泊2日にわたる研修が終了しました。
この研修には、物流や営業の監督職員、商品担当者など、様々な役割を持つメンバーが参加しました。職種は異なっても、パルシステム東京の根幹である「食」をつくる「生産者」と「生産現場」を直接体験できたことは、全員にとって意義深いものでした。
この貴重な経験を通じて、生産者の皆さまへの感謝を深め、より良い商品とサービスをお届けするという使命を再確認できました。今回の学びをパルシステム東京の持続的発展の原動力として活かしていこうと決意を新たにした研修となりました。


