活動レポート

いなぎめぐみの里山で森林保全(急斜面のタケノコ掘り)

4月26日(土)いなぎめぐみの里山で森林保全(急斜面のタケノコ掘り)を開催しました。

いなぎめぐみの里山の森林には沢山の竹が繁殖していますが、元々は広葉樹が優占する里山でした。持ち込まれた竹がいつの間にか増え、広葉樹よりも高く成長してしまい陽が当たらずに枯れてしまった結果、今は外来種の孟宗竹が繁殖した森林となっています。このように一度人が手をつけた里山は、適度に間伐をして陽が入るように手を入れ続ないと生物多様性が保てなくなってしまいます。

今回の企画は竹が大きくなる前のタケノコのうちに適量を掘る事によって、間伐よりも効率的に森を保つことになると考え企画しました。特に急斜面の森は間伐作業では危険も伴うため、今回は急斜面を中心にタケノコのうちに掘り出しました。

今回は株式会社nuucotoを講師に招き、保全の意味を学びながらタケノコを掘りましたが、6組12名の方に参加いただき、参加者の半数の方がアンケートで今後の竹の間伐や下草狩りなどの里山の保全活動についても関心を持ったと答えていただきました。

国内には里山が今も数多く残っていますが、高齢化が進む中で里山の手入れが困難になる傾向にあります。宅地開発などから里山を守り残すだけでなく、生態系や生物多様性を守るためにどう維持していくかも深刻な問題となっている中で、里山の保全活動に対して今後も多くの方に関心を持ってもらう事も自然共生社会の実現のための大切な取り組みとなります。

企画の様子

里山の森林で急斜面を中心にタケノコを掘りました

参加者の中には今後の竹の間伐や下草刈りなどの里山の保全活動に関心を持っていただいた方もいました