活動レポート

バケツ稲の苗植え |毎年大人気 「お米の出前授業」を実施しました

パルシステム東京では東京都(島嶼部は除く)の小学5年生向けに、バケツやミニ田んぼでの「苗植え実習」や、そこで実った稲からお米(玄米)にする「脱穀・籾摺り実習」など、体験を通じてお米についての理解を深める出前授業を行っており、毎年好評をいただいています。

 

5月19日(木)は晴天の中、多摩市立愛宕小学校5年生のみなさんと、バケツに稲の苗植えを行いました。

お米の紹介とクイズでウオーミングアップ

「みなさんはきょうの朝ごはんは何を食べましたか?」

講師を務めるパルシステム東京・斉藤職員のこんな質問からお米の出前授業は始まりました。

「1日の始まりに食べる朝ごはんは、体を動かすためのエネルギーになります。

朝食にごはんを食べると、体の中で時間をかけて消化されるため、より長く力を発揮でき、ごはん中心の食事は栄養バランスがとりやすく、健康な体をはぐくんでくれます。」

と朝ごはんの大切さを伝える講師。

お米クイズでは、たくさんの手があがりました!

お米クイズでは、たくさんの手があがりました!

「ごはんお茶碗1杯は、だいたいお米何粒くらいだと思いますか?」

と講師が質問すると、

「500!」

「900!」

「1500!」と手があがりました。

正解は…約3,000粒です。みんなが思ったより多いですね。

 

きょう苗植えをするバケツ稲の収穫までには水枯れ、稲の病気、雑草や虫、鳥が食べてしまうなど、いろいろな事態が予想されます。

もしかしたら1クラス分のバケツ稲の収穫を集めても、お茶碗1杯の3,000粒にならないかもしれません。

お米の生産者は、それだけ大変な思いをして、たくさんのお米を作ってくれているんだということを学びました。

 

他にも

「お米はどうやってできるの」

「みんなはどんなお米の名前を知ってる?」

「ごはん中心の食事はなぜいいの」など

これからお米づくりをするにあたり、知っておいてほしいことを伝え、ウオーミングアップは完了!

出前授業で使う「お米のポケットブック」

出前授業で使う「お米のポケットブック」

いよいよ外で代掻き(しろかき)・苗植え

代掻きのようす。土のやわらかさは、耳たぶが目安です。

代掻きのようす。土のやわらかさは、耳たぶが目安です。

いよいよ校庭へ出て苗植えをします。

 

土を入れたバケツに水を入れ、土の表面から5㎝くらいの深さまで手でかき混ぜます。表面から2㎝くらいは、さらにどろどろになるまでかき混ぜます。

この作業を「代掻き(しろかき)」といいます。

 

手がどろどろになり楽しそうな児童、ちょっとためらう児童、それぞれ自分のバケツをかき混ぜています。

 

代掻きが終わったら、苗植えをします。

苗(3~4株分)をひとかたまりずつ、バケツのふちから5㎝ほど離したところに2~3か所に分けて植えます。

深さは人差し指の第二関節(約5㎝)くらいが目安です。

無事に全員が苗植えを終えました。

 

 

 

きょうの苗は産直米「茨城こしひかり」です。

きょうの苗は産直米「茨城こしひかり」です。

きょうの苗は産直米「茨城こしひかり」です。

やさしく、ていねいに苗植えをしてくれています!

授業に参加した感想を発表してくれました

本日のお米の出前授業 斉藤講師

本日のお米の出前授業 斉藤講師

苗植え後、5年生のみなさんが感想を聞かせてくれました。

「はじめて苗植えをして、楽しかったです」

「土が気持ちよかった」

「バケツの土の中からミミズが出てきたよ!」

 

講師もこのような感想を聞くことができ、とてもうれしく思いました。

初秋の収穫時にはたくさんのお米が実り、5年生のみなさんの笑顔が見られることを願っています。

 

パルシステム東京では、今後も日本の食・農・文化を子どもたちに伝えるため、さまざまな取り組みを続けていきます。