活動レポート

食の安全学習会 基礎から学ぶ食品添加物 ~添加物削減に取り組む作り手の声~

2023.2.17

2月4日(土)食品問題評論家の垣田達哉さんを講師に迎え、食品添加物の基礎や、「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を学ぶ学習会を開催しました。(会場参加8名、オンライン参加96組)

また、メーカーの努力によって食品添加物削減を実現したパルシステムの「ロースハムスライス」と「使えるカレー」の取り組みを紹介しました。

使えるカレー(フレークタイプ)

使えるカレー(フレークタイプ)

パルシステムのオリジナル商品『使えるカレー』はフォンドボーをベースに、コリアンダーやターメリックをはじめ20種類近くのスパイスを使って仕上げたコクのある味を生かすため、化学調味料は使用していません。うまみを補うために配合していた「たん白加水分解物」も、組合員の声に応えて不使用を実現しました。ほどよい辛さの中辛タイプなので、子どもが高学年になってそろそろ甘口を卒業したいというご家庭にもおすすめです。

ロースハムスライス

ロースハムスライス

パルシステムのハムは亜硝酸塩を添加しない「無塩せき」製法で、ちょっとくすんだ色みが特徴。原料肉は国産豚肉のロース(※)。しかも「冷蔵肉」だけを使っています。冷蔵肉を使うことで豚肉本来のおいしさを追求。『ロースハムスライス』は豚ロースならではの脂の甘みを味わえ、肉本来のしっとりした食感を楽しめます。また新たな試みとして、うまみを補うために以前は配合していた「たん白加水分解物」を抜きました。さらに原料をシンプルにし、アレルギー品目である小麦、さけもなくしました。

※原料肉は約90%が産直肉(※2021年度実績)

 

 

 

学習会のスタートです!

食品添加物とは?

食品問題評論家の垣田達哉さん

食品添加物とは?

食品問題評論家の垣田達哉さんに、食品添加物の基礎と、「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」の概要について、解説をしていただきました。

垣田さんからは「毎日、一生食べ続けても健康に影響がない量が定められているが、個人差がある他、複合毒性の影響は解明されていないため、できるだけ摂る量を減らしたほうが良い」と私たち消費者へのメッセージもいただきました。

「使えるカレー」等のフレークルウの紹介

大洋香料の東野さん(左)とハチ食品の菊田さん(右)

「使えるカレー」等のフレークルウの紹介

大洋香料の東野さんとハチ食品の菊田さんからは、化学調味料不使用のカレールウを作るきっかけや、「使えるカレー」のこだわりなどについて解説をいただきました。

東野さんは「化学調味料から旨味調味料と名称が変わってきているため、消費者には伝わりづらくなっている」と食品添加物不使用表示ガイドラインの影響についてもお話しいただきました。

 

私が選ぶロースハム ~生協直営工場の歴史~

パルミート山形事業所の阿部所長

私が選ぶロースハム ~生協直営工場の歴史~

パルミート山形事業所の阿部所長に、無塩せきのハムを作るきっかけや苦労、市販品との違いなどを解説いただきました。

阿部所長は「パルミートの食品を食べることによって産直産地を支えていると実感してほしい」とメッセージをいただきました。

質疑応答

質疑応答

参加者のみなさんから「化学調味料について」や「食品添加物の正しい情報源の確保」など、質問が寄せられました。

垣田さんからは「少し引いて、できるだけフラットに情報を精査したらよい」とアドバイスをいただきました。

 

感謝の気持ちも込めて…

参加者のみなさん

感謝の気持ちも込めて…

最後は講師への感謝の気持ちを込めて、全員で手を振って学習会を終了しました。

 

参加者からは、

「とてもわかりやすく法律やガイドラインのこともお話しくださり、大変勉強になりました。」

「無添加の具体例として選んでいただいた各社の話が良かったです。」

「選ぶ立場の私たち消費者がもっと学ばなくていけないと思いました。」

 

…などの感想が寄せられました。

食品添加物の「不使用」、「無添加」表示のガイドライン策定により、食品添加物削減に取り組んできた製造者は表示がしにくくなることが懸念されています。

パルシステムはこれからも作り手の努力を伝え、応援できる取り組みを進めてまいります。

当日の様子は動画(10:47)でご紹介!

基礎から学ぶ食品添加物 ~添加物削減に取り組む作り手の声~ ダイジェスト版

ぜひご覧ください!

講師プロフィール

講師プロフィール

垣田 達哉(かきた たつや)氏

1953年岐阜市生まれ。横浜市在住。77年慶應議塾大学商学部卒業。97年独立し、消費者問題研究所代表。04年、学校給食用食材の安心安全を確保するための協力者会議委員に任命され『学校給食のための食品「安全・安心」マニュアル』(全国学校給食連合会)の執筆者の一人として参加。

食品問題のプロフェッショナル。放射能汚染、輸入食品、O157食中毒、鳥インフルエンザ問題などの食の安全や、食育、食品表示問題の第一人者として、テレビ、新聞、雑誌、講演などで活躍する。「ビートたけしのTVタックル」「世界一受けたい授業」「クローズアップ現代」「ひるおび」「ミヤネ屋」など、テレビでもおなじみの食の安全の探求者。

『面白いほどよくわかる食品表示』(商業界)、『選ぶならこっち!』(WAVE出版)、『買ってはいけない4~7』(金曜日)など著書多数。