活動レポート
<2026.2.28(土)開催>2025年度「東京下町戦跡めぐり~東京大空襲から加害の問題を考える」
2026.3.5
2月28日(土)、東京大空襲から81年目を迎える節目を前に、東京大空襲・戦災資料センターにご協力いただき、江東区住吉・扇橋エリアの戦跡フィールドワークと、同センターの吉田裕館長による基調講演を開催しました。
当日は、現地参加の組合員18名と役職員が参加し、第2部の講演会はオンラインを併用したハイブリッド形式で実施しました。
住吉駅から戦跡フィールドワーク、スタート!
1945年3月10日の東京大空襲では、江東区でも甚大な被害がありました。今回は住吉駅で集合し、東京大空襲の被災の痕跡が色濃く残るエリアを、東京大空襲・戦災資料センターの工藤副館長のガイドでめぐりました。
工藤 芳弘氏(東京大空襲・戦災資料センター副館長)
重願寺「みまもり観音」
空襲犠牲者を供養する観音像を参拝しました 。身寄りのない遺骨が多く納められたという歴史について解説を受け、被害の大きさを改めて実感しました。
猿江神社
境内に残る石灯籠を見学しました。当時の熱風によって表面が剥離・変色しており、火災の凄まじさを視覚的に捉える貴重な資料となりました。
住吉駅からスタートし、まずは重願寺の「みまもり観音」を参拝しました。この観音像は空襲犠牲者を供養するために建てられたもので、当時、身寄りのない遺骨が多く納められたという悲しい歴史について、工藤副館長から解説を受けました。
続いて訪れた「猿江神社」では、境内に残る石灯籠を見学しました。石の表面が熱風によって剥がれ落ち、変色している様子は、当時の火災がいかに凄まじいものであったかを物語る生々しい証拠となっています。
その後、小名木川から扇橋地蔵尊へと向かいました。小名木川周辺は、猛火から逃れようとした多くの人々が命を落とした悲劇の現場でもあります。現在は地域の方々によって大切に守られ続けているお地蔵様に全員で手を合わせ、かつてこの場所で起きた日常を奪う戦争の恐ろしさを分かち合いました。
東京大空襲・戦災資料センター
東京大空襲・戦災資料センター前「世界のこどもの平和像」
東京大空襲・戦災資料センター第2部基調講演
第2部からはオンライン参加の組合員も加わり 、東京大空襲・戦災資料センターの吉田裕館長より「東京大空襲から加害の問題を考える」と題した講演をいただきました。講義では、空襲を「被害」という側面だけで見るのではなく、当時の日本軍による「加害」の歴史という背景も含めて、多角的に捉え直す視点が示されました。
このお話を受け、参加者からは「『加害』の視点は耳が痛い部分もあるが、それを含めて知ることが、空襲を正しく理解することだと納得した」という感想が寄せられました 。
一方的な被害者意識に留まらず、歴史の全体像を学ぼうとする深い姿勢が見て取れました。また、戦後の補償における「国家による救済の格差」といった、今なお続く課題についても言及がありました。これに対し、「お話を聞き、戦後がまだ終わっていないことを痛感した」といった声が上がるなど、現代に通じる問題として捉える機会となりました 。
講演終了後、会場参加者は施設内の展示を見学しました。実際に戦跡を歩いて「現場」を体感し、講義で背景を学んだ後の見学だったこともあり、展示資料一つひとつをより自分事として受け止め、歴史への理解をさらに深める貴重な時間となりました。
東京大空襲・戦災資料センター 吉田裕館長
戦災資料センター内を見学中の参加者
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