活動レポート
PLA企画「オーガニックカフェへようこそ♪~食選力を身につけよう!~」
2025.3.5

有機農法ギルドの若栗さんとPLA講師の岡村さん
2025年2月22日(土)、有機野菜生産者の若栗さんとPLA(パルシステム・ライフアシスタント)講師、岡村さんによる企画「オーガニックカフェへようこそ♪」を開催しました。(参加者13人)
ついに!生産者とPLAのコラボ企画が実現!


実際に有機野菜の畑を見て学ぶPLA
「PLA講師との対談を通して、有機のことを多くの組合員に伝えたい!」と有機農法ギルドの若栗さんからオファーをいただいたのが去年の2月。そこから、有機農法ギルドとPLAとの交流はスタートしました。
有機農法ギルドは、茨城県行方市に位置し、東京ドーム約5つ分の畑で多品目の有機野菜を栽培する生産者団体です。5月には、PLAなどの組合員講師12名で有機農法ギルドに伺い、実際の畑を見学しながら有機農法について学びました。その後も若栗さんとPLAで何度も議論を重ね、1年かけて、ようやく今年2月に企画開催が実現しました!
今回の企画では、有機にんじんを提供いただき、有機にんじんランチプレートを食べながら、食選力(食べ物を選ぶ力)を身につける術をお話いただきました。
パルシステム基準「コア・フード」「エコ・チャレンジ」ってなあに?


まずは、PLAの岡村さんより、パルシステムの独自基準「コア・フード」「エコ・チャレンジ」について説明しました。基準のない「ふつうの農業(慣行栽培)」でも、農薬取締法や食品衛生法などにより、使用していい農薬の量や使用頻度が決められています。
千葉県産の秋冬どり人参を例にすると、普通の栽培(慣行栽培)で使用可能な化学農薬が18回、化学肥料が15㎏としたとき、エコ・チャレンジで使用できる化学農薬と化学肥料はその半分以下、さらには、パルシステムで使わないと決めた「削減目標農薬」を不使用としています。青果物においては、「除草剤」や「土壌くん蒸剤」も不使用です。コア・フードでは、化学農薬・化学肥料ともに使用不可です。
日本における有機農業の耕作面積は、0.6%と言われる中、パルシステムの有機産地は約1割を占めています。
●●をしない農業とは?

「●●をしない」農業、それが有機栽培!と若栗さんは話します。約100近くある●●の中の2つを今回紹介いただきました。
一つ目は、「グリホサートを使わない」農業です。グリホサートとは、世界中で使われている除草剤の主成分です。小麦などの収穫前散布や家庭用の除草剤にも使われています。北米などの小麦では、収穫前にグリホサートを散布し、枯らしてから収穫することで効率を図っています。しかし、収穫直前の散布では残留農薬が懸念され、多くの輸入小麦からはグリホサートが検出されています。
二つ目は、「遺伝子組み換え種子を使わない」農業です。遺伝子組み換え操作をされた種子は、一つ目のグリホサートとセットで販売されています。除草剤を散布しても枯れない、グリホサートへの耐久性を持つ遺伝子に組み換えられた種子で、長期的な安全性は不透明と言われています。
これらを使用しないのが有機栽培。そうなると、私たち生産者は、雑草と戦う日々だ、と若栗さんは話します。
有機にんじんでランチプレートを堪能しました♪

PLAが作った「有機にんじんプレート」おいしかった~
有機栽培について学んだ後は、有機にんじんを使ったPLA特性のランチプレートを堪能!にんじんができるまでの苦労話を聞いた後に食べる味は格別でした。ぜひ皆さんも作ってみてくださいね♪
\参加組合員の声/

参加者からは「同じ子どもを持つ母として、食に対する問題意識に共感しました。お話を聞けて良かったです」「たくさんの情報があふれる現代において、何が正しくて何が間違っているのか判断するのが大変難しくなってきている。だからこそ良いものを選ぶ力を身に付けたいと強く感じた」などの感想をいただきました。

PLA(パルシステム・ライフアシスタント)
パルシステム商品の物語(成り立ち)や特徴、生産者の取り組みや想いについて、多くの組合員に”組合員の視点”で伝える活動をする組合員講師です。パルシステム連合会主催の養成講座を1年間受講し、PLA資格を取得した組合員です。