活動レポート

<2026.7.11(土)開催>【ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ事前学習会】被爆の記憶を明日へつなぐ~証言から学び願いを込めてつくる『せんそうほうき』

2026年7月11日(土)、パルシステム東京は「過去に学び・未来につなぐ」をテーマに、「2026年度ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ事前学習会」を開催しました

戦後81年を迎え、被爆者の体験談を直接伺える機会が減少しつつある中、平和への願いを次世代へつなぐことを目的として本学習会を開催しました。今回はより多くの組合員が参加できるよう、東新宿本部と武蔵野プレイスの2会場をオンラインでつなぐ同日開催という初の試みを実施。当日は、東新宿本部会場に9組19名(お子様8名)、武蔵野プレイス会場に3組8名(お子様4名)のほか、登壇者や事務局をあわせて全体で50名が参加し、多くの親子連れで賑わいました。

本学習会では、両会場に「一般社団法人 東友会」の皆様をお招きし、貴重な被爆証言や現在の活動についてお話を伺うとともに、ワークショップを通じた直接の交流を行いました。

 

東新宿本部会場

東新宿本部会場

東新宿本部会場

武蔵野プレイス会場

当日のプログラムと様子

学習会の冒頭では、パルシステム東京の西村理事長より開会の挨拶が行われ、「平和への願いを共にし、被爆の記憶を胸に刻んでほしい」と本企画の趣旨が語られました。 次に、東新宿本部会場からオンラインで武蔵野プレイス会場と繋ぎ、4月にニューヨークで行われたNPT(核不拡散条約)再検討会議に派遣された、パルシステム東京 政策・環境推進部の福島より、現地での精力的な活動報告が行われました。ピースフラッグを掲げた平和行進の様子や、現地の大学生との意見交換で「報復の連鎖で核兵器は無くならないので恨んでいない」と語る被爆者の言葉が響いたエピソードなどを通して、世界から核を無くすための対話と協調の重要性が伝えられました。

続いて、東友会の家島昌志代表理事より、ご自身の3歳での被爆体験を交えながら、「原爆の悲惨さや、二度と使われてはならないということを広める意味で非常に心強い」と、小さなお子様のうちから平和学習を行うことの意義と期待を込めたご挨拶をいただきました。
その後、同会の村田未知子事務局長より、東友会の活動や被爆者からの相談内容についてのご講話をいただきました。村田さんは、被爆者の平均年齢が86歳を超え、体験を語れる人が減少している現状を説明。相談支援の中で出会った被爆者・織田アヤさんの壮絶な体験が紹介されました。 村田さんは、亡き織田さんと交わした「核兵器で苦しむ人を出さない」という約束に触れ、「一人ひとりの被爆者の話を聞き、胸に留めてほしい。人類が核兵器で自滅することが無いように、戦争のない世界に向けて一緒に頑張りましょう」と参加者へ力強く語りかけました。

その後、オンライン中継を終了し、それぞれの会場に分かれて被爆証言を伺いました。 東新宿本部会場では、綿平敬三氏(被爆者練馬の会会長)が登壇し、1歳8ヶ月で被爆したご自身の体験や、目の前で幼い弟を亡くされたことなど、原爆がその後の人生にどのような影を落としたのかを静かに語られました。 一方、武蔵野プレイス会場では木村一茂氏(東友会 業務執行理事)が登壇し、ご両親が残された手記をもとに、救護を求めて押し寄せる人々や街の様子など、原爆投下直後の惨状を克明に証言されました。

東新宿本部会場の綿平氏の証言の様子

東新宿本部会場の綿平氏の証言の様子

東新宿本部会場の綿平氏の証言の様子

武蔵野プレイス会場の木村氏の証言の様子

証言を聞いた後は、東友会の皆さんと参加者が同じテーブルを囲み、一緒に「せんそうほうき」を作るワークショップを行いました。 「せんそうほうき(戦争放棄・掃き)」とは、文字通り「戦争を放棄し、世の中の悪や争いを掃き清める」という平和への強い願いが込められた小さなお守り(ほうき)です。 参加者は、小枝や毛糸を使い、東友会の皆さんと温かい言葉を交わしながら願いを込めて手作りしました。東新宿本部会場では東友会代表理事の家島昌志氏もテーブルを囲んで参加者と熱心に交流されるなど、両会場ともに、一つひとつの手仕事に寄り添いながら平和への思いを共有する温かい時間となりました。世代を超えた交流の中で、平和への思いが確かに手から手へと受け継がれていきました。

東新宿本部会場の様子

武蔵野プレイス会場の様子

東新宿本部会場内には、原爆の被害や被爆の歴史を伝えるパネルも展示されました。写真や資料を通して当時のリアルな状況に触れ、真剣なまなざしで見つめる参加者の姿も見られ、「過去に学び・未来につなぐ」という本学習会のテーマを深く実感する時間となりました。
最後に、それぞれの会場で組合員理事が閉会の挨拶をして、企画を締めくくりました。東新宿本部会場では山口理事が、武蔵野プレイス会場では池田理事がそれぞれ登壇し、参加者とともに平和への思いを新たにしました。

東新宿本部会場閉会挨拶山口理事

東新宿本部会場閉会挨拶山口理事

東新宿本部会場閉会挨拶山口理事

武蔵野プレイス会場閉会挨拶池田理事

今夏に控える「ヒロシマ・ナガサキ平和スタディツアー」の事前学習も兼ねて行われた今回のイベントは、参加した一人ひとりにとって「被爆の記憶」をただの過去の出来事とせず、「平和のために自分ができることは何か」を主体的に考える大切な第一歩となりました

パルシステム東京は、これからも組合員の皆さまとともに、被爆の記憶を明日へ、そして未来の世代へとつなぐ平和の取り組みを続けてまいります

東友会の皆さんとお話ししながら、心を込めて手作りした世界にひとつだけのお守り。出来上がった色とりどりのほうきを見せ合うたびに、会場にはたくさんの笑顔が広がりました。

東友会の皆さんとお話ししながら、心を込めて手作りした世界にひとつだけのお守り。出来上がった色とりどりのほうきを見せ合うたびに、会場にはたくさんの笑顔が広がりました。