活動レポート

2025ナガサキ平和スタディツアー ピースアクションinナガサキ~被爆・戦後80年平和とよりよい生活のために~

ナガサキから「戦争も核兵器もない平和な世界」の実現を!!

ナガサキから「戦争も核兵器もない平和な世界」の実現を!!

パルシステム東京では、毎年、長崎の原爆投下日の8月9日に合わせて、ピースアクションに参加しています(主催:日本生協連・長崎県生協連)。今年は被爆・戦後80年の節目の年。多くの方が長崎平和祈念式典に参加しました。8月8日(金)~10日(日)、組合員7名(親子3組7名)、組合員理事2名、職員3名の計12名で訪問しました。

1日目に2025ピースアクションinナガサキの「虹のひろば」に参加。2日目は、原爆資料館見学をした後に「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に参加しました。長崎平和祈念式典へは参加者の子どもたちを中心に「次世代継承」として式典に参加していただきました。参加した子どもたちからは「実際に参加できてよかった。忘れない時間になった。」と感想を伝えてくれました。3日目は、長崎平和推進協会の平和案内人による「城山小学校コース」をめぐりました。被ばくから80年、その後の歴史や復興への歩み、被ばくの実相の想いを知り、「戦争も核兵器もない平和な世界」を求める願いを強く感じたツアーとなりました。

【1日目】8月8日(金)2025ピースアクションinナガサキ「虹のひろば」(長崎市民会館)・眼鏡橋散策

朝、東京から長崎へ向け飛行機で出発、10時頃長崎空港に到着。朝から暑い日でしたが、ピースアクションに参加するため、長崎の市電に乗って移動しました。

【2025ピースアクションinナガサキ「虹のひろば」】

長崎県民や全国の生協関係者が参加する企画です。

鈴木史朗長崎市長の挨拶をはじめ、長崎原爆被災者協議会の田中さんのお話を聞き、原爆を使用してはいけない、この惨事を二度と起こしてはならない、そう感じることができた時間でした。

地元のチアダンスチームのオープニングの後、俳優の斉藤とも子さんの講演を聞くことができました。原爆小頭症患者とその家族の会「きのこ会」のことについて話していただき、原爆の被災者について聞くことができました。また、高校生平和大使の発表や子ども平和会議の発表など、未来をつくる次世代へつながる活動報告を聞くことができたとてもいい時間となりました。

俳優の斉藤とも子さんによる講演

俳優の斉藤とも子さんによる講演

俳優の斉藤とも子さんによる講演

長崎南山小学校コーラス部による合唱

【眼鏡橋周辺散策】

「虹のひろば」に参加後、眼鏡橋付近を散策しました。観光地にもなっているこの眼鏡橋は日本最古の本格的石橋「長崎眼鏡橋」です。橋長22m、幅3.65m、川面までの高さは5.46mで、昔は「日本橋」「錦帯橋」とともに三名橋に数えられた。川面に映った影が双円を描くことから「めがね橋」と呼ばれるようになりました。

また、長崎市役所の庁舎は長崎市桜町にあったが、老朽化のため2022年12月28日で閉庁し、2023年1月4日から長崎市魚の町に移転しました。19階建てで、展望台フロアは地上80mからの景色が楽しめる展望スポットです。眼鏡橋付近を参加者は散策し、それぞれ有意義な時間を過ごしました。

眼鏡橋

眼鏡橋

眼鏡橋

夕食交流会

ピースアクションInナガサキ「虹のひろば」集合写真

ピースアクションInナガサキ「虹のひろば」集合写真

【2日目】8月9日(土)長崎原爆資料館見学、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典、自由行動(長崎市内)

【長崎原爆資料館】

平和案内人の春海さん(長崎平和推進協会)の説明で、原爆資料館見学をしました。当時の写真や遺品が多く残されており、原爆直後の様子を見て、感じることができました。ツアーに参加された組合員は真剣に話を聞いており、平和案内人の説明付きで見学ができたことはとてもよく、時間が足りないほどでした。

【長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典】

2日目は、原爆投下日のため祈念式典に参加しました。式典への参加は長崎市に事前に申し込み抽選制でした。そのため会場へ入れる方は限られていましたので、厳かな雰囲気で進められました。私たちは5名のみ当選した為「次世代継承」をテーマに親子参加を募ったツアーにしていたたため、参加した子ども4名と事務局1名で参加することが出来ました。惜しくも抽選に落ちてしまい会場に参加できなかった参加者はテレビ中継を見たり、式典近くの場所へ訪問したりと多くの方が早朝から平和公園を訪れていました。

原爆落下中心地碑

原爆落下中心地碑

原爆落下中心地碑

平和公園内にある『平和の像』

平和式典の様子

平和式典の様子

平和式典の様子

平和式典の会場

【3日目】8月10日(日)折鶴献納・平和案内人による「城山小学校コース」平和のまち歩き

【折鶴献納】

原爆投下日に折鶴の献納を予定していましたが、厳戒態勢の式典当日は献納場所に入ることができないため、最終日に献納をしました。原爆落下中心地に向かい、折鶴を献納し全員で祈りを捧げました。

原爆落下中心地碑に折鶴を献納する様子

原爆落下中心地碑に折鶴を献納する様子

原爆落下中心地碑に折鶴を献納する様子

原爆落下中心地碑に折鶴うを献納する姉弟

【平和のまち歩き「城山小学校コース」】

最終日は「城山小学校コース」を歩いてきました。今回の平和ガイドは長崎平和案内人の田中潤二氏です。仕事の定年後、何か長崎に生まれたのだから自分にできることはないだろうかと考え、現在平和案内人のボランティアとして活動しているそうです。原爆落下中心地から城山小学校まで説明を交えながら歩き、小学校の中まで案内してくださいました。終わりには、平和公園を抜け、浦上天主堂を見わたせる場所まで行き、暑い中熱心に案内をしていただきました。参加者からも、説明付きで小学校まで案内してくださり、とても勉強になった。当時の子どもたちを思うと悲しい気持ちになった。など感想を伝えてくれました。

平和案内人の田中潤二氏

平和案内人の田中潤二氏

平和案内人の田中潤二氏

まち歩き前に、原爆落下中心地にて説明

城山小学校内の展示

城山小学校内の展示

城山小学校内の展示

説明を熱心に聞く参加者

城山小学校の防空壕跡地

城山小学校の防空壕跡地

城山小学校の防空壕跡地

城山小学校の展示室前にて

浦上天主堂が見える場所で集合写真

浦上天主堂が見える場所で集合写真

世界情勢が大きく変化する中、改めて平和の尊さに想いを馳せ、核兵器のない平和な世界を願いながら、長崎を後にしました。