活動レポート
2026ナガサキ平和スタディツアー ピースアクションinナガサキ~被爆・戦後80年を越えて平和とよりよい生活のために~
2026.9.2
パルシステム東京では、毎年、長崎に原子爆弾が投下された8月9日に合わせて、現地で開催される「ピースアクションinナガサキ」に参加するため、ナガサキ平和スタディツアーを実施しています。(主催:日本生協連・長崎県生協連)
今年は8月8日(土)〜10日(月)の2泊3日の日程で、親子3組を含む組合員と役職員の計13名が長崎を訪問しました。全国の仲間が集う「虹のひろば」への参加や、平和祈念式典への参列、そして現地平和案内人のガイドによる被爆遺構のフィールドワークを行いました。実際に被爆地に立ち、自らの足で歩き、被爆の実相に触れた3日間は、次世代を担う子どもたちが平和のバトンをしっかりと受け取り、自ら平和について深く考える確かなきっかけとなりました。
【1日目】全国の仲間と想いをひとつに。「虹のひろば」参加
羽田空港を出発し、長崎空港に到着した一行は、まず最初のプログラムとして長崎市民会館で開催された「2026ピースアクションinナガサキ 虹のひろば」に参加しました。
全国の生協が集う「虹のひろば」地元の高校生による躍動感あふれる「龍(じゃ)踊り」のオープニング演舞で幕を開けた全体集会では、鈴木史朗長崎市長からメッセージをいただいたほか、日本被団協代表委員の田中熙巳さんによる、きのこ雲の下で起きた凄惨な被爆体験のご講話を拝聴しました。
さらに、ナガサキ・ユース代表団や高校生平和大使らの活動報告が行われました。ステージ上で語られる若い世代の力強い言葉は、ツアーに参加した子どもたちにとっても大きな刺激となりました。
虹のひろば会場前での集合写真
長崎市鈴木市長によるご挨拶
日本被団協 代表委員 田中 熙巳さん ご講演
長崎南山小学校コーラス部による合唱
「虹のひろば」の後は、眼鏡橋周辺を散策したのち、夕食交流会場へと向かいました。夕食交流会では、長崎の名物料理を囲みながら参加者同士での交流を深めました。夕食後は、美しくライトアップされた眼鏡橋や長崎の美しい夜景を鑑賞し、充実したツアー1日目が無事に終了しました。
眼鏡橋を散策する参加者
夕食交流会の様子
夕食交流会の様子
ライトアップされた眼鏡橋で集合写真
【2日目】祈りの日。式典への参列と、自らの足でたどる遺構フィールドワーク
8月9日は長崎にとって特別な「祈りの日」です。
韓国人原爆犠牲者慰霊碑・原爆落下中心地へ、組合員のみなさんが平和への願いを込めて折った折り鶴を献納したのち、「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」へ参列しました。
原爆が投下された11時2分、鳴り響く平和の鐘とともに黙とうを捧げ、犠牲者の方々の冥福を祈るとともに、核兵器廃絶への想いを強く誓い合いました。
午後は、現地の平和案内人(東さん・船井さん)のガイドのもと、被爆遺構をめぐるフィールドワークに出発しました。
原爆資料館の見学や追悼平和祈念館での祈祷のほか、爆風で鐘楼が崩れ落ちた浦上天主堂、永井隆博士が過ごした如己堂、今も力強く生きる被爆クスノキを巡りました。
子どもたちは平和案内人の方々の説明に真剣に耳を傾けていました。ガイドの方からの問いかけに対し、一生懸命に考えながら答えようとする姿が印象的でした。
夏の厳しい暑さの中、被爆者の方々が逃げ惑った道を実際に自分の足で歩いたことで、参加者からは「歩いたからこそ当時の過酷さをリアルに想像し、深く考えることができた」という感想が寄せられました。
原爆落下中心地で恒久平和を祈る参加者
ツアーに参加したお子さんが折り鶴を献納してくれました
ツアー参加者全員で平和祈念式典に参列しました
長崎原爆資料館でガイドの説明に耳を傾ける子どもたち
原爆資料館前で集合写真(平和案内人東さん)
山里小学校など被爆遺構を案内してくれたガイドの船井さん
浦上天主堂前で集合写真
原爆による爆風で片方の柱だけが残った一本柱鳥居
【3日目】被爆校舎が語る記憶。「城山小学校コース」まち歩き
最終日は、平和案内人の福田さんの案内のもと、爆心地からわずか500mの位置にあり、多くの児童や教職員が犠牲となった「城山小学校(旧城山国民学校)」を訪ねました。
校内に今も残る「被爆校舎」や城山小学校平和祈念館を見学し、当時学校にいた子どもたちがどのような恐ろしい体験をし、命を奪われたのかを聴きました。 子どもと同じ年齢の児童たちの悲しい実話を聞き、涙ぐむお母様の姿もあり、子どもたちも真剣な表情でガイドの方の問いかけに応え、命の大切さと今の日常の素晴らしさを深く胸に刻んでいる様子でした。
城山小学校の見学をもって、3日間にわたるすべての現地プログラムが終了しました。それぞれの胸にたくさんの学びと平和への想いを抱きながら、長崎を後にしました。
城山総学校を案内してくれたガイドの福田さん
被爆した校舎を改装した「平和祈念館」
平和記念館の展示品について説明を聞く参加者
「平和は城山から」を合言葉に、平和教育が継承されています
おわりに 〜未来へつなぐ平和のバトン〜
被爆・戦後81年を迎えた2026年。「被爆の記憶と平和への願いを次世代に継承していくか」をテーマに、今年度のスタディツアーも次代を担う子どもたちや組合員の皆さまとともに長崎の地を巡りました。
ツアー終了後、参加した小学生のお子さんからは、現地での学びや自ら撮影した写真を活用し、夏休みの自由研究として制作した「長崎原爆の立体模型」の取り組み報告が届きました。現地での体験が一時的な思い出にとどまらず、子どもたちの自発的な探求と成長へと結実したことを実感させてくれる、非常に嬉しい報告となりました。

また、ツアーに参加したお子さんが、長崎での3日間を通じて見て、聞いて、感じたことを「子ども平和新聞」としてまとめてくれました。
「これから自分にできること」について、子どもならではの真っ直ぐな視点で綴られています。
次世代を担う子どもたちへ、ナガサキの心が確かに受け継がれていることを感じさせる素晴らしいレポートです。ぜひ以下のリンクよりご覧ください。























