活動レポート

シリーズ「しあわせの経済」を地域から グローバルからローカルへの大転換

2019年6月2日(日)、グローバル経済とは異なる暮らし方や価値観を紹介する4回連続講座「シリーズ『しあわせの経済』を地域から」の第1弾「グローバルからローカルへの大転換」を開催。

93人が参加しました。(主催:パルシステム東京・環境NGOナマケモノ倶楽部)

 

「スローライフ」の提唱者で文化人類学者の辻信一さんと、アーバンパーマカルチャー主宰のソーヤー海さんの軽快なトークや、参加者同士の交流を組み込んだプログラムで、グローバリゼーションの弊害やローカルな生き方のヒントを共有する機会となりました。

辻信一さん

辻信一さん

辻信一さんは、GNH(国民総幸福量)を提唱するブータンなどを事例にローカル経済を紹介。

※国民総幸福量(GNH)とは、ブータンのジグミ・シンゲ・ワンチュク国王が「国民総幸福量(GNH)は国民総生産(GNP)よりも重要である」として提唱した概念。

ソーヤー海さん

ソーヤー海さん

ソーヤー海さんは、コスタリカのジャングルで貨幣には頼らず生活した経験などをもとに、グローバル経済の弊害に警鐘をならしました。

初めて会った参加者同士も笑顔で情報共有

初めて会った参加者同士も笑顔で情報共有

初めて会った参加者同士も笑顔で情報共有

赤ちゃんを連れたお母さんからご高齢の方まで幅広い方が参加

トークの合間には、参加者同士が感想や想いをシェアする交流の場も。

どうしてこの場に参加しようと思ったの?もっとここが聞きたい!…など、それぞれの想いを伝えあいました。

ご自身が活動する海外の事例を紹介する参加者も!

ご自身が活動する海外の事例を紹介する参加者も!

ご自身が活動する海外の事例を紹介する参加者も!

戦時中の体験を語る参加者の言葉に、聞き入る辻さん

辻信一さん、ソーヤ―海さんのトークを聞き、会場からも、自身が取り組むローカルな活動や事例が紹介されました。

経済を最優先にしたグローバリゼーションに代わる価値観としての「ローカリゼーション」運動について、学び考える機会となりました。

辻信一さん プロフィール

辻信一さん プロフィール

文化人類学者、環境=文化運動家。明治学院大学教員。「ゆっくり小学校」“校長“、カフェ「ゆっくり堂」店主。南米で活動していた20年前、当時の学生や友人たちと「ナマケモノ倶楽部」を結成、以来、「スローライフ」、「キャンドルナイト」「ハチドリのひとしずく」「GNH」、「しあわせの経済」などのキャンペーンを展開してきた。著書に「スロー・イズ・ビューティフル」「弱虫でいいんだよ」、映像作品に「アジアの叡智」(DVDシリーズ、現在8巻)など

ソーヤ―海さん プロフィール

ソーヤ―海さん プロフィール

共生革命家。東京アーバンパーマカルチャー創始者。1983年東京生まれ、カリフォルニア育ち。カリフォルニア州立大学サンタクルーズ校で心理学、有機農法を実践的に学ぶ。 サステナビリティとパーマカルチャーの研究と活動を始める。 その後、コスタリカのジャングルに移住しパーマカルチャーを実践。 2012年、日本に帰国。パーマカルチャー、非暴力コミュニケーション、禅、ファシリテーション、気候変動x若者のエンパワーメントに取り組む。一児の父。著書に『都会からはじまる新しい生き方のデザイン』(エム・ブックス)、『みんなのちきゅうカタログ』(トゥーヴァージンズ)。

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