活動レポート

おうちde作り手と会おう! 『直火炒めチャーハン』&『産直こめたまご』~未来の「ごはん」のために、もっとお米を食べよう!~

2023.10.10

(右上)パルシステム連合会 米穀課・田中さん、畜産課・藤井さん(左下)三菱食品・大島さん(右下)ニチレイフーズ・古川さん(左上)パルシステム東京司会

(右上)パルシステム連合会 米穀課・田中さん、畜産課・藤井さん(左下)三菱食品・大島さん(右下)ニチレイフーズ・古川さん(左上)パルシステム東京司会

9月9日(土)、作り手と組合員を繋ぐ「おうちde作り手と会おう!『直火炒めチャーハン』&『産直こめたまご』~未来の「ごはん」のために、もっとお米を食べよう!~」を開催しました。(参加者:44組)

お米の未来は…?!

日本の主食として昔から食べられているお米。しかし、このままでは、お米が十分に食べられなくなる未来がくるかもしれません。

日本人のお米を食べる量が減ってきていること、消費量に合わせて田んぼも減ってきていること、そして、お米農家の平均年齢は70歳を超え、米づくりをする生産者が減ってきていることなどがその理由です。

そこで、パルシステムでは、「お米で超えてく」をテーマに、お米の消費を増やし、生産者を応援する取り組みを進めています。

パルシステムの産直米

まずは、パルシステム連合会・米穀課の田中さんから、パルシステムのお米について伺いました。

自由にお米の取引ができなかった1980年代に、生産者と組合員の交流からはじまったお米の産直は40年以上になります。

それ以降、生産者と組合員が支え合う「予約登録米」や、「田んぼの生きもの調査」をはじめとした自然環境を守る米づくりを進めています。

田んぼの生きもの調査で環境保全型農業を実感! 

田んぼの生きもの調査で環境保全型農業を実感! 

田んぼの生きもの調査で環境保全型農業を実感! 

予約登録米は田植えの時に予約し、収穫後にお届けする仕組み

しかし、生産者の減少や高齢化、生産コストや耕作放棄地の増大などの課題も…。

田中さんは「お米を食べることは農業と食文化を守ることにつながります」とお米を食べ続けることの重要性を訴えました。

産直カレンダー2023:JAこまち(1:57)

「秋田・あきたこまち」を生産するJAこまち・阿部さんの生産現場も動画で紹介!

お米を活用した「産直こめたまご」

続いて、パルシステム連合会・畜産課の藤井さんから、「産直こめたまご」について伺いました。

パルシステムの産直たまごの特徴は、①自然の光と風の入る鶏舎、②遺伝子組み換え原料の混入を防ぐエサのこだわり、そして、③食料自給率向上を目指した飼料用米や未利用資源等の活用です。

 

「国内の卵の約96%が国産であるにも関わらず、飼料自給まで入れると自給率はわずか10%程。そこで、飼料用米などを積極的に活用し、食料自給率をあげていこう!という取り組みを進めています。」と話す藤井さん。

飼料用米を活用して飼料自給率をUP!

飼料用米を活用して飼料自給率をUP!

飼料用米を活用して飼料自給率をUP!

飼料用米を使った商品は他にも!

この日のために撮影いただいた、JAやさと・諏訪さんの鶏舎の様子も視聴し、こめたまごの生産現場をオンラインで見学しました。

「産直こめたまご」諏訪さんの養鶏場紹介(パルシステム連合会・畜産課制作)

ふだんはなかなか入れない鶏舎の様子や、こめたまごの飼料づくりがよく分かります!ぜひご覧ください。

産直米を使った「直火炒めチャーハン」

最後に、ニチレイフーズの古川さんから「直火炒めチャーハン」について伺いました。

発売から不動の人気を誇る「直火炒めチャーハン」には、北海道の産直米「きらら397」が使われています。かむほど甘く、つぶが大きいお米は、チャーハンにぴったり。

そんな「直火炒めチャーハン」がこの春リニューアルしました。お肉は「チャーシュー」から2日間味を染み込ませた「焼豚」に進化!また、鉄鍋を使った直火炒めに加え、非直火で焦げを防ぎながら高温を維持する新工程を加え、さらなるパラっと食感に進化しました。

「直火炒めチャーハンの産直米の年間資料量は約346t。お米の消費拡大に貢献していきたいです」と古川さん。

「直火炒めチャーハン」以外にも産直米を使った商品はいろいろ!※1食あたりの摂取量は、炊飯米の数値となります。

「直火炒めチャーハン」以外にも産直米を使った商品はいろいろ!※1食あたりの摂取量は、炊飯米の数値となります。

「直火炒めチャーハン」以外にも産直米を使った商品はいろいろ!※1食あたりの摂取量は、炊飯米の数値となります。

パッケージに再生PETを使うことでプラ削減にも!

質問タイム

お話を聞いた後は質問タイム!

 

「産直の白玉・赤玉で飼料米を使っている産地もありますか?取り組み産地は増えていきますか?」というご質問には、藤井さんから回答。「国産自給率向上を目指すのはもちろんのこと、ウクライナの紛争の影響でとうもろこしがとても高くなっているため、飼料米や国産のものを使う産地は多くなっています。」

 

また、「新潟が水不足と聞いてお米が心配。新潟こしひかりの状況は?」と産地を心配する声も。

田中さんは、「新潟では7~8月にかけてほぼ雨が降らず気温も高かったので、貯水が0になったダムもあると聞いています。ちょうど今収穫穫が始まったところですが、立ち枯れやひび割れた田んぼも。安心してご利用いただけるよう、産地とお米の品質を確認していきます」との回答がありました。

ご参加ありがとうございました!

最後に、「もっとお米が食べたくなった方は?」と問いかけたところ、皆さん、「はーい!」と手をあげてくださいました!
参加者からは「たくさん食べて応援したいです」「お米を消費する重要性と手段を知ることができました」などのの感想をいただきました。

お米を食べることで、いい明日、いい未来につながる!もっとお米を食べよう!という想いを共有する場となりました。