活動レポート
2022年度 「市民活動助成基金 」成果報告会を開催しました
2023.7.13
パルシステム東京は2023年7月3日「2022年度市民活動助成基金 成果報告会」をオンラインで開催しました。
「パルシステム東京市民活動助成基金」は、地域社会において展開される様々なボランティア、NPO、ワーカーズ・コレクティブ等の市民活動に対し、資金面で支援する制度です。
パルシステム東京の組織をこえた自主的な市民活動を地域社会にひろげること、及びパルシステム東京と市民活動のネットワークをひろげることを通じ、協同によるよりよい地域社会づくりに貢献することを目的としています。
2022年度は12団体に総額4,919,792円を助成しています。
「成果報告会」は2022年度に助成を受けた12団体が、この1年助成金を利用して、どのような活動をしたのかを聞く機会です。
「支える力と生きる力」「障がいや難病に向き合い、伝える」「地域で子育て」「多様な支援の取り組み」というテーマ別に活動を分けて、12団体が報告しました。
報告を聞いた選考にかかわった運営委員からは、
「行政もできない活動に助成金が生かされていることがよくわかる報告だった」
「この団体を選んだことは間違いなかった」
と思いのこもったコメントが聞かれました。
助成12団体の紹介
団 体 | 助成理由 |
助成金額 |
特定非営利活動法人 アジア人文文化交流促進協会(NPO法人:2010年設立:目黒区) |
日本人と外国人がリアルな交流や相互理解を促進する目的で設立した団体。特に外国人住民が難しさを感じる医療、子育て、教育の分野を中心に支援活動を行っている。2019年に、日本では初めて「おとなりさん・ファミリーフレンド・プログラム(OFP)」を立ち上げた。 |
500,000円 |
特定非営利活動法人 えがおさんさん(NPO法人:1993年設立:新宿区) | 医療的ケアを含め障がい児者に対して訪問看護、居宅介護、移動支援、放課後等デイサービス事業を行っている。「障がい児者と家族のえがおを増やすことによって誰もがえがおで暮らせる社会を実現する」のもと、障がい児者の自立支援・家族の負担軽減と支援の制度化に向けた活動について助成。 | 500,000円 |
クリエイティブ・シェルパ(任意団体:2020年設立:小平市) |
伝統工芸「江戸仕立て都うちわ千鳥型(通称:千鳥うちわ)」の最後の職人とともに、障がい者就労支援施設にて、うちわづくりを通じた専門技術の指導を行っている。後継者不足の職人と職人的資質を持つ障がいがある若者をつなぐ「伝福連携」の活動について助成。 |
500,000円 |
comarch(こまち)(任意団体:2019年設立:狛江市) |
社会福祉士・介護福祉士である代表者が、地域共生社会の推進にて多世代の集いの場を地域につくりたいと、自宅の一部を地域に開放した活動を始めた。在宅での困り事への支え合い活動にも取り組み、世代や属性を問わない居場所の開放と在宅援助サービスの提供について助成。 |
500,000円 |
新宿ごはんプラス(任意団体:2014年設立:中野区) |
ホームレスや生活困窮状態にある人びとを支えるために、「路上の視点から貧困問題を解決する」ことを目指して、毎月2回、新宿の路上でのごはんの提供と、暮らし・健康の相談会をおこなうほか、貧困・ホームレス問題の啓発活動に取り組んでいる。問題の根本的な解決のための継続した活動について助成。 |
500,000円 |
公益財団法人 東京子ども図書館(公益財団法人:1974年設立:中野区) | 児童の読書および図書館奉仕の質の向上を目指し、児童の健全育成に寄与することを目的とした、子どもの本と読書を専門とする私立の図書館。子どもたちへの本の読み聞かせや紹介、貸出、お話会を行っている団体。子どもたちが本を、自分を育てる手立てとして生涯活用することを願った活動について助成 | 500,000円 |
フードバンクみたか(任意団体:2019年設立:三鷹市) |
消費するには十分に安全な規格外食品などを企業、農家や個人から提供してもらい、必要としている福祉施設や生活困窮者などに届けるフードバンクシステムを構築するとともに、社会のフードロス削減に向けた運動に協力し、生活困窮者への食料支援を通じて支えあう心豊かな社会を作る活動について助成。 |
190,000円 |
フードバンク目黒(任意団体:2017年設立:目黒区) |
フードロス削減から生活困窮者への食品提供を行う。エコライフ活動の一環として、家庭で食べきれない食料の寄付を募り、児童養護施設等への寄付や食料無料配付会を定期的に行っている。困窮者の生活向上と地域での助け合いによる共助の広がりに貢献していく活動について助成。 |
500,000円 |
特定非営利活動法人 ママチャーリーズ(NPO法人:2008年設立:府中市) |
子どもが遊べる空き地や公園、子育て家庭同志の預かり合いなどが減少する中、学習支援や0~2歳児の親子向け交流会などを開催している。「すべての人が子どもとともにある暮らしの豊かさを享受できる社会」の構築につながる活動について助成。 |
129,792円 |
一般社団法人 結YUI(一般社団法人:2003年設立:荒川区) |
「山谷」地域の社会との分断状態から融和に導く活動が必要との思いより「地域の信頼関係を重視した山谷のまちづくり」を趣旨として、路上生活者の就労・居住支援や生活保護受給者向けの簡易宿泊所の運営、まちづくり企画・提言などを行っている。地域密着型の活動について助成。 |
500,000円 |
特定非営利活動法人 レジリエンス(NPO法人:2003年設立:東京都内) |
DVや性暴力や虐待など、暴力被害にあった被害者が情報とサポートを得てトラウマからの回復・自立をすること、支援に携わる人が理解を深め良いサポートができることを目的に中長期の支援活動を行っている。居場所の提供や、講演・冊子などを通じたピアサポート活動について助成。 |
500,000円 |
おててでつながるプロジェクト(任意団体:2021年設立:八王子市) |
聴覚障がい者の子育てに特有の課題、障がいの有無に関わらない子育て共通の問題、双方からの支援を目的として、子どもたちを遊ばせながら手話や筆談で交流する「遊びの会」を毎月1-2回開催している。市の子育てイベントにも参加しており、行政との連携や、個人の状況に合わせた支援活動について助成。 |
100,000円 |
パルシステム東京は、今後も地域の課題解決に力を入れている市民団体と手を携え、よりよい社会をめざして活動していきます。
「2023年度 パルシステム東京市民活動助成基金」の公募受付を開始しています。
詳細はコチラから