活動レポート
食の安全学習会「未来につながるチャレンジ ~海の豊かさを守ろう!江戸前あさり~」
2022.9.16
9月10日(土)千葉県漁業協同組合連合会の宮地さん、岩渕さんを講師にお迎えし、人気商品「江戸前あさり」を通して海洋資源の現状や海の環境を守りながら、持続的な水産資源のあり方を学ぶ学習会を開催しました。(参加者40組)
地球温暖化の影響や、海外での水産物消費量の増加などにより、海の生態系が破壊され、水産資源の枯渇が心配される中、パルシステムでは海の環境を保全し、持続的な水産資源の利用を実現する取り組みを進めています。
江戸前あさりとは?
『江戸前あさり(冷凍)』は、身の入りのよい時季に、千葉県沖の東京湾で水揚げされたあさりを使用。木更津・富津など千葉県沿岸は海流やプランクトンの種類など、あさりの生育に適した漁場だから、うまみがしっかり。
潮の引いた遠浅の海に腰まで浸かり、柄のついた鉄かごを海底に潜らせ、テコの原理で掘り起こします。効率のみを優先しない、人の手による、貝を傷つけにくい伝統的な「腰巻き漁」で漁獲しています。
学習会のスタートです!
海洋資源の現状と課題
千葉県漁業協同組合連合会の宮地さんに日本や世界、そして千葉県漁連さんのお膝元、東京湾の海洋資源の現状や課題をお話しいただきました。
パルシステムの水産方針
パルシステム連合会 水産課の江口さんにパルシステムの水産方針や水産産地との取り組みについてお話しいただきました。
「江戸前あさり」資源回復の取り組み
千葉県漁業協同組合連合会の岩渕さんに海の環境を守りながら、水産資源を持続的に利用するための取り組みについてお話しいただきました。
質疑応答
参加者のみなさんから「江戸前あさり」や東京湾の現状など、たくさんの質問が寄せられました。
宮地さんからは「特に冬場は生活用水でお湯を使い、下水から河川に流れて東京湾に流れ注ぐ。温暖化とともに東京湾の海水の温度上げている一因にもなっているため、温度のことも気をつけていただけるとありがたい」とのお話しもありました。
湯船のお湯を冷めてから流すなど、私たちの生活しているその先のことを考える気づきになりました。
みなさんお待ちかね江戸前あさりクッキング!
今回の講師の食育リーダーの小下さん、土田さん、関口さん。
まずは深川飯とクラムチャウダーのレシピをご紹介
あさりのガーリックバターを作ります!
①みじんぎりにしたにんにくをオリーブオイルで炒めます
②にんにくの香りがしてきたら、江戸前あさりとお酒を入れ、蓋をする
③あさりが開いたら、バターを入れ全体をまぜる
④お皿に盛り付け、パセリをちらし出来上がり
おいしそうですね!
せっかくなので講師のみなさんに試食していただきます
どの料理も、江戸前あさりを活かしておいしく仕上がっています!
最後は感謝の気持ちも込めて講師に手を振って
海は私たちにとって重要な環境ですが、水質汚染や気候変動にさらされ、環境の悪化や生態系を歪めてしまう状況に陥っています。
海の環境を保全し、水産資源を維持することが、海の豊かさを守り、未来につながっていきます。
プラスティック製品の使用を極力減らしたり、海の環境保全に取り組む水産業者の商品を選ぶなど、私たちにできる小さなことが大切であると感じられる学習会となりました。
当日の様子は動画(1:17:41)でご紹介!
ぜひご覧ください!