活動レポート

みんなde語ろう!こんなはずじゃなかった2020 

『子育て個育てワークショップ』が再開しました!

ワークショップの再開に向けて

新型コロナウイルス感染防止対策のため、半年以上にわたり活動休止となっていた『子育て個育てワークショップ』(以下『子個ワーク』)でしたが、その再開第1弾となる「みんなde語ろう!こんなはずじゃなかった2020」の会場版ワークショップを10月27日(火)に、オンライン版を11月6日(金)に開催しました。

 

新型コロナウイルスは世界中に影響を与えましたが、私たち一人ひとりにとっても急激な変化をもたらし、それぞれが大きな負担を感じる時期を過ごしてきました。

『子個ワーク』のメンバーであるファシリテーターもまた、各々の思いを抱えていましたが、活動が再開し、こうした思いをメンバー間で打ち明けることで、気持ちが少し軽くなったり力が湧いてきたりしたことに気付かされました。

人とのつながりや対話のもたらす力を改めて認識するとともに、『子個ワーク』のコンセプトである「出会う ふかめる つながる」ことが今こそ求められている時と強く感じました。

組合員の皆さんに対しても、コロナ期間を経た一人ひとりの気持ちを、安心・安全に話すことができる“場”を作り上げることができればと、再開第1弾となるワークを立ち上げました。コロナがまだ完全に終息していないため、対面での“場”の雰囲気を味わえる「会場版」と、外出せずとも自宅で参加できる「オンライン版」と、2種類の開催方法を選べるように設定しました。

会場版

「会場版」では、参加される方々とファシリテーターやスタッフが直に顔を合わせることとなるため、募集人数を減らし、マスク着用および消毒の徹底、プログラムの時間短縮や構成変更など、工夫を凝らしたうえで、対面でのコミュニケーションがもたらす“場”の力を最大限に発揮できるよう努めました。

みんな大変だったよね…

ワーク当日は、コロナの影響で受けた様々な変化が話題に上りました。

子どもの学校の休校やオンライン授業、テレワークを含めた自身や配偶者の仕事への影響、家族とともに在宅を余儀なくされる負担など、自分自身への直接の影響とともに、家族の環境変化もまた、大きな影響を及ぼしていました。

 

さらに、イベント中止や自粛で外出もできず、また家庭では常に家族と一緒に過ごさなければならない状況で、自分自身の楽しみの時間や場所を失ったこともまた、精神的に大きな負担となっていたこともわかりました。

話す場があってよかった!

はじめは、それぞれ淡々と起こったことを語っていました。しかし話が進んでいくにつれ少しずつ、自分の辛かった気持ちを率直に語る場面も増えてきました。

出来事を語るうちに、改めて「自分だけではなかった」との安堵のような思いと、「みんなも大変だから…」として閉じ込めてきたかもしれない自分の気持ちに気づき、それを表現できる貴重な時間になったと感じています。

そして、「今日は来てよかった」との参加者の言葉をとても嬉しく思いました。

参加者の声(抜粋)

・家族以外の人と顔をあわせて長時間話す場が久しぶりでした。会って話すことの大切さを実感しました。

・皆さんの気持ちに共感し、何度もうなずいてしまいました。心が少し軽くなって、とてもよいワークショップだったと思います。

・自分では気が付いてなかったけど、この半年いろいろ思うことがあったんだなあ…とあらためて思いました。

・参加して良かったです。話す場があるっていいな~と思いました。

オンライン版

無事にスタート!

当日は、パルシステム本部からの発信。ファシリテーターは会場でマスクを装着、距離をとって各々の端末の前にヘッドセットをして着席。無事に皆さんがアクセスでき、音が聞こえたときの安堵感たるや。。。リモートでどれだけ話が広がるか、深まるか、心配しましたが、時間の経過とともに、参加者の皆さんの笑顔やうなずきの様子から、対話の空間が生まれていることを実感しました。外出できない時間が多く、家族との向き合い、自分との向き合いの時間が増え、しんどかった時間、しんどさをどう工夫したか、などの話題がシェアされました。場が温まり、もっと話したいと思うようなころに時間切れ。おそらく、話したかったことの一部しか触れることができなかったけれど、「お腹にある気持ちを出せて良かった」と言ってもらえる場が、小さくとも、生まれたという手ごたえがありました。参加者みなさんが、貴重な場だという気持ちで、丁寧に発言してくださっている様子もこちらに伝わり、また開催したいという気持ちで終了しました。

開催を終えて

今回、参加者の皆さんがリラックスして参加できる工夫を試み、上手くいったこと、いかなかったことや実施してみての新たな気づきがありました。今後、リモートでの対話の場の要請が増えてくるのではと感じます。今回の経験をファシリテーター内で共有し、今後の開催に活かしたいと感じました。

参加者の声(抜粋)

・初!リモートワークなので、少しどきどきしました。リモートでも結構場が温まるものですね。ワークならではの打ち明け話なども伺うことができ、いろいろ考えさせられました。

・普段なかなか口に出せないことが話せて、すっきりしました。また皆さんのお話を伺って、もやもやすることがあってもいいんだと思えて、気持ちが軽くなりました。リモートだったからこそ、参加できたので、こういう機会を増やしていただけると嬉しいです。

・互いの話によって、自分のなかの話そうと思うことが動いていくことが興味深い。話すことは、知っている人同士だけではなく、知らない人とでも大事だと思いました。

・オンラインで、どの程度の会話ができるのかなと多少の心配はありましたが、心配していたよりも話せるものだなと思いました。対面で会った方が場の雰囲気を味わえるのはもちろんなのですが、オンラインもコロナ下であれば十分アリだと感じました。うなずきもたくさんあって、共感されている気持ちになれました。

・こんなはずじゃなかった・・の言葉に引き付けられて参加しました。事柄はちがいますが、気持ちを共感でき、自分だけじゃなかったと安心しました。

 

これからのワークショップ

コロナウイルスの今後については予測がつきませんが、このような未曽有の事態に遭遇した今こそ、状況に応じた工夫をしつつ、参加者の心に寄り添うワークを今後も展開していきたいと強く思いました。

(会場版)ファシリテーター:くろちゃん、ぶっち、あいこ(文)

(オンライン版)ファシリテーター:かずよ、くろちゃん、まゆみん(文)