活動レポート
2018年度子どもの甲状腺検診
2018.12.10
東京電力福島第一原発事故から8年が経った今も放射能の影響を心配する声が寄せられています。福島県以外で都道府県単位の公的な検診が行われていないことも、不安が広がる背景となっています。
母親たちの切実な願いにこたえ、パルシステム東京では、2018年度も甲状腺検診を開催しました。

お母さんに見守られながらエコー検診を受ける男の子
「こわくないよー。靴は履いたまま仰向けで寝てくださいー。」
「はい、おわったよー。」
検診は、わずか5分程度。ホッとした表情で検診室を出て行く男の子。
今年も『いわき放射能市民測定室たらちね』の協力で11月24日、12月8日、9日の3日間検診を行いました。
また、ソーシャルワーカーの医療相談を受けることができる相談窓口を設置。
「心配ないと言われたけど、やっぱり不安。」そのような声に応え、ソーシャルワーカーの方々が傾聴しながら細やかにフォローをしていました。
今年の受診者は139名、うち初回の受診は41名。
参加者アンケートには、「来年も取り組みを継続してほしい!」とパルシステム東京に期待の声が寄せられました。

検診の待合会場ではミニ展示会を開催。パルシステムの産直青果を試食する親子。

東北で被災された方々がつくった復興応援の手づくり小物の販売。色彩豊かな小物がズラリ。

パルシステムでんきのブースで、こんせん君トラックレース(手回し発電)を楽しむ子どもたち。
子どもたちの健康を願い、放射能の影響を心配する親の気持ち。そこには福島県かどうかなどの県境はありません。甲状腺検診に訪れる親子の姿が、何よりもそのことを物語っていました。