活動レポート

わたしのやってみたいこと、カタチにしてみる!地域の人と幸せになるための「あなたが描く地域の〇〇、やってみよう!」

 6月29日(金)、7月9日(月)パルシステム東京狛江センターのキッチンルームを使って「あなたが描く地域の〇〇、やってみよう!(2回連続講座)」を開催し、「わたしが地域でできることで、みんなを幸せにしたい」という気持ちを形にするアイデアを考えました。 この企画はパルシステム共済生活協同組合連合会「たすけあい活動助成金」を利用しています。

 

講師は昨年、一昨年に引き続き岡本  和泉さんです。

 岡本 和泉 氏プロフィール

  さまざまなデザインをベースに環境や自然、社会、暮らし、ものづくり、 ひと、
食、健康などにつながる仕事や表現を続けている総合デザイナー。
  グラフィックデザイン全般、取材、イラスト、編集、クッキング、ライティング、コーディネートなど、フィールドワークは幅広い。
  4年前から自分の住む世田谷で「好きなことをビジネスへ展開する」取り組みを始めた。

  ホームページは こちら

 

  きょうの参加者は「なにかやりたいこと」「なにかやりたい気持ち」がある人ばかり。みなさん自分の得意分野を活かして地域に貢献したい、地域と繋がりたい、と考えています。その思いを具体的にするのが今回のワークショップです。

〈第1回〉まず、自分を知ること~私は何ができる?どんなつながりがある?

 パルシステム東京狛江センターには、キッチンとキッズルーム(保育室)が併設されています。今回の講座ではこの場所を活用して、地域に住む人とつながる居場所を作る方法は?を考えます。

  参加者の自己紹介では「仕事でベビーシッターをしていて、したいことのヒントを見つけた」「家でパン作りを教えていた」「フードバンク運営に参加している」「管理栄養士の資格がある」「手芸が得意で、布の折り方を工夫して小さい子でも作れるマスク入れをデザインした」など興味深いお話が。

  それぞれの得意分野を活かして「手芸を通して子ども連れの親子がつながれる場所を」「小さいお子さんのいるママに料理に興味を持ってもらえるようなカンタン料理教室を開催したい」「この場所を活かして、子どもたちに絵本の読み聞かせができたら」と居場所のアイデアもどんどん出てきました。参加者の顔もキラキラ、わくわくしているように感じます。

アイデアを実現するためには必要なものは?

 ここから居場所づくりを実現するためには何が必要か、を考えます。手段や方法、必要なもの、集客、手伝う人、お金など。先ほどとは逆に現実的なことを考え出すとちょっと気持ちがくじけそうになります。
「今回は狛江センター会議室が使えるので、場所探しをする必要がありません。これはとてもすごいことなんですよ。」と岡本さん。お金の調達や告知の手段とともに、居場所づくりにおいての会場探しはハードルの高いものの一つです。
  プラン実現のために課題を洗い出して第1回目の講座は終了。第2回目はプレゼンテーションです。

〈第2回〉わたしのやりたい地域の〇〇 ミニプレゼンテーション

 2回目は、1回目に提案をした「私が地域でやりたいこと」を講師の岡本さんのアドバイスを受けながら形にし、発表してみます。
前回洗い出した必要なもの、こと・・・道具、材料の用意、手伝いが必要であれば人材、集客の仕方も考えました。職員もお手伝い。

プレゼンを見たオーディエンスからは、たくさんのフィードバックがありました

プレゼンを見たオーディエンスからは、たくさんのフィードバックがありました

居場所づくりで大切なこと。それは「継続」

岡本さんは、2回にわたる講座の締めくくりとして次のようなメッセージを贈りました。

「今ここにいるみなさんは『生協』で繋がっています。でも1歩外に出ると人間関係ゼロからのスタート。その中で自分が声かけをして人を呼び、自分がいたいと思える居心地の良さを作ることが居場所づくりです。
居場所づくりはお金を生み出せるようにすることも大事。ボランティアだけでは続きません。参加者から参加費をいただくだけでなく「行政から補助金を出してもらう」「寄付を募る」という選択肢もあると思います。そのためには他人の心を動かすようなプレゼンテーションをしましょう。そして活動を継続していく。これが大切です。」

  パルシステム東京は、これからも誰もがくらしやすい地域をめざし、さまざまな形で居場所づくりにチャレンジする方を応援していきます。