活動レポート
2026ヒロシマ平和スタディツアー ピースアクションinヒロシマ 〜受け継ごう・未来につなげようヒロシマの心を〜
2026.8.25
81年の時を超え、受け継がれる祈り
広島への原爆投下から81年目を迎えました。今年も原爆投下日に合わせて開催される「ピースアクションinヒロシマ」に参加しました(主催:日本生活協同組合連合会・広島県生活協同組合連合会)。
参加者は、組合員10名(うち親子4組8名)、組合員理事1名、職員4名の計15名です。
記憶を風化させず、次の世代への継承をテーマにした今年のツアー。被爆二世の平和ガイド・多賀俊介さんの言葉に、参加者一同、静かに耳を傾けました。一人ひとりの名前、奪われた日常、そして家族の物語。ヒロシマの記憶と平和への願いを心に刻む3日間となりました。
【1日目】8月5日(水)ヒロシマの地に立ち、被爆の実相に触れる
東京駅から広島駅へ移動後、ピースアクションinヒロシマ「虹のひろば」に参加しました。全国から集まった生協の仲間とともに、歌やメッセージを通じて平和への願いを共有し、連帯を深めました。その後、平和ガイドの多賀さんと合流し、平和記念公園周辺の「まち歩き」からツアーは始まりました。
多賀さんは、被爆樹木や遺構の一つひとつに込められた人々の営みや人生を丁寧に語りかけます。多くの児童が犠牲となった袋町小学校や、「旧日本銀行広島支店」近くにある被爆地蔵、原爆ドームを巡り、最後にパルシステム東京の活動組合員が折った「折り鶴」を韓国人原爆犠牲者慰霊碑と原爆の子の像に献納しました。原爆が一瞬にして日常を破壊した悲劇に、深く思いを馳せました。
被爆樹木の前で、多賀さんの説明に耳を傾ける参加者
「被爆地蔵」の前で当時被爆した瓦に触れる参加者
多賀さんのガイドを聞きながら、街中にある説明板を見ることで、当時そこがどのような場所だったのかを感じることができました。初めて広島を訪問した親子からは、「今まで教科書や本でしか知らなかったことを実際に見て触れることができ、とても勉強になった」との声が寄せられました。
被爆当時も国民学校として多くの児童が在籍していた「袋町小学校」
組合員を代表して参加した子どもたちが「原爆の子の像」に折り鶴を献納しました
【2日目】8月6日(木)平和祈念式典、とうろう流しに参加~平和への誓い、そして想いを胸に~
2日目は「広島原爆犠牲者慰霊平和式典」への参加からスタートし、ツアー参加者全員で列席しました。今年も各地から多くの人が訪れ、それぞれが過去に想いを馳せ、「二度と戦争をしてはいけない」と心に誓う時間となりました。
その後、生協ひろしまの平和ガイドの方と一緒に「広島城周辺コース」を巡りました。「被爆ユーカリ」の木や「旧広島護国神社の被爆鳥居」を訪ね、広島城周辺の被爆状況について説明を受けながら多くのことを学びました。
広島城周辺を歩いた後は、「平和記念資料館」を訪問。今年度は各自自由に見学する時間を設け、それぞれのペースで当時の被爆の実相に向き合いました。
夕方からは、今回のスタディツアーで初めてプログラムに組み込んだ「とうろう流し」に参加しました。全員で集まり、それぞれが祈りを込めてメッセージを記入。ある親子は「平和な世界になってほしい」「核兵器のない世界を!」など、力強い言葉を綴ってくれました。過去の犠牲者を悼み、未来へ向けて想いをつなぐひとときとなりました。
「平和祈念式典」にツアー参加者全員で参加しました
とうろう流しに参加するため、用紙に平和への想いを記入しました
ツアーで初めてプログラムに組み込んだ「とうろう流し」
とうろう流しの夜の風景
【3日目】8月7日(金)戦跡めぐり最終日~当時を知り、学んだことをどう伝えるか~
スタディツアー最終日は、1日目にもお世話になった多賀さんのガイドで、本川小学校方面を巡りました。まずは平和記念資料館の近くにある「被爆アオギリ」を案内していただき、その後、第11号絵碑(原爆の絵碑)の前で多賀さんの話に耳を傾けました。「いしぶみ」の石碑を見学した後は、本川小学校平和資料館へ。館内には広島の原爆被害を分かりやすく示す模型が展示されており、参加者はその被害の大きさを改めて実感していました。
3日間の学びと経験を胸に、平和の尊さに想いを馳せ、核兵器のない平和な世界を願いながら、一行は広島を後にしました。
被爆アオギリの説明を聞く参加者
いしぶみの石碑を見学し、刻まれた名前の説明も受けました
パルシステム東京の名が記された原爆絵碑の前で集合写真を撮りました
戦後81年となる今年に実施されたスタディツアーは、参加者一人ひとりがヒロシマの記憶と心に深く触れ、平和の尊さを再認識する非常に有意義な機会となりました。
平和ガイド・多賀さんの「原爆の犠牲者は日本人だけではない」という言葉は、参加者の心に深く刻まれました。アンケートには「被爆した人はたくさんいて、多くの犠牲があったことが知れた」「『原爆を直接体験した者ではないけれども、それを語り継いでいくこと』の意味を考えています。直接体験していなくても、体験した人の話を聞き、現地を見て触れて聴くことで、それは人間の血肉に刻まれ、後世に伝わっていくのではないかと思います」といった声が寄せられ、現地での学びがいかに深いものであったかが伺えます。
特に、本ツアーの目的であった「次世代への継承」という点において、参加者とその子どもたちが、とうろう流しの用紙に書いた「平和になりますように」「核兵器をなくそう」という素直なメッセージは、ヒロシマの心が確かに次世代へ受け継がれた証と言えるのではないでしょうか。
パルシステム東京は、今後もこのような取り組みを継続し、戦争も核兵器もない世界の実現に向けて、組合員の皆様とともに歩んでまいります。
ツアーに参加した子どもたちによる「子ども平和新聞」
ツアーに参加したお子さんが、広島での3日間を通じて見て、聞いて、感じたことを「子ども平和新聞」としてまとめてくれました。
被爆の実相に触れて感じたこと、初めて参加した「とうろう流し」の思い出、そして「これから自分にできること」について、子どもならではの真っ直ぐな視点で綴られています。
次世代を担う子どもたちへ、ヒロシマの心が確かに受け継がれていることを感じさせる素晴らしいレポートです。ぜひ以下のリンクよりご覧ください。

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生活協同組合パルシステム東京 政策・環境推進部
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