活動レポート
いなぎめぐみの里山で秋の植物観察会を実施しました。(モニタリング)
2025.11.14
いなぎめぐみの里山で植物観察会が実施されました。里山を歩きながら観察した植物をモニタリングリストに更新し、生物多様性に向けた取組として繋げます。
いなぎめぐみの里山において、NPO法人樹木・環境ネットワーク協会専務理事の中西先生をお迎えし、秋の植物観察会を開催しました。 当観察会は一昨年より継続して実施していて、今回で3回目となります。里山の植物を記録に残すモニタリング調査を兼ねた企画として、毎回多くの発見があります。過去には絶滅危惧種の植物も確認することができており、今回も新たな植物を多数発見することができました。これらの調査結果から、いなぎめぐみの里山の植生の豊かさを改めて実感することができます。 都心から30分圏内という立地にありながら、このような豊かな里山環境を保全し、生物多様性を維持・向上させていくために、継続的なモニタリング調査は重要な取り組みとなっています。 今後は植物観察会に加え、昆虫観察会など様々な生物を対象とした観察会の開催を予定しております。これらの観察会で得られた知見についても、モニタリングデータとして記録・蓄積し、森林保全活動と連携しながら進めることで、生物多様性の保全・拡大に向けた取り組みを推進してまいります。
中西由美子氏(NPO法人樹木・環境ネットワーク協会 専務理事)2023年から始まった「いなぎめぐみの里山森づくり計画策定にむけたタスク」の時に初めて植物のモニタリング調査を行い、その時からお世話になっています。今年で3回目のモニタリング調査となりました。
ヤブランは昨年4月に確認をしましたが、今年も確認することができました。モニタリングリストには最初に確認された時と最後に確認された時を更新して記録しています。
エリア毎に記録した植物モニタリングリストを見ながら、里山を散策して気になった植物をどんどん先生に質問しながら観察をしました。新たな植物を見付けることができた組合員も多く、記録として新たに更新できました。
蔦と葛の違いについて。絡まってくると木が弱くなってきてしまいます。
2023年からいなぎめぐみの里山で生物多様性モニタリング調査を実施し、調査結果を記録として蓄積しています。いきもの観察会の際に「植物」「昆虫」「鳥類」などの分類名と里山を特性毎に区切ったエリア別に記録し、継続的に更新することで、「どのような生き物が生息しているか」「森林保全整備の成果として復活した生物種」「鳥類の生息に必要な樹木との相関関係」などが明らかになります。このようなモニタリング調査は、里山の生態系を科学的に把握し、効果的な保全活動を推進するために重要な取り組みです。