お知らせ

「核兵器のない世界の実現に向けて」

署名へのご協力ありがとうございました。

パルシステム東京では2017年から、日本をはじめ各国政府へ核兵器廃絶を求める「被爆者が訴える核兵器廃絶にむけた国際署名」を呼びかけました。その結果、4万7,096筆が寄せられました。また「核兵器禁止条約の早期締結を求める署名」においては、2万6,802筆が集まり、合計の署名総数は7万3,898筆にのぼりました。

【理事長あいさつ】

本日1月22日、核兵器禁止条約が発効されます。

批准を決めた50ヵ国のほとんどは、核を持たない小さな国々です。パルシステム東京でも核のない未来に向けて、長年、署名活動や被爆地スタディツアー、学習会などの活動を重ねてきました。そんな多くの人々の願いが集まって、世界が動きました。まずはその第一歩を喜びたいと思います。

 

同条約は、細菌兵器や化学兵器、クラスター爆弾などの禁止条約と同様に、人道的視点から核兵器の製造や保有などを禁止しています。前文では、核兵器を「壊滅的な人道上の被害を招く」と位置づけました。また「hibakusha(ヒバクシャ)」が2ヵ所にわたり明記され、核実験の被害者とともに「引き起こされる受け入れ難い苦痛と危害に留意する」ことが盛り込まれています。

 

しかし、日本は「唯一の戦争被爆国」でありながら、政府は条約のテーブルにもつくことはなく、 表明していた核保有国と非核保有国の「橋渡し役」としての行動をいまだ示せていません。とても残念なことです。

 

パルシステム東京は、核兵器のない地球を次世代につなげていくために、日本をはじめとし た各国政府に対し、あらためて以下を呼びかけます。

1.壊滅的な人道上の被害を招く核兵器を廃絶し、核兵器禁止条約を批准してください。

 

2.被爆者の声に耳を傾け、思いを受け止めるとともに、核兵器禁止条約締約国会議に参加し、「核兵器のない世界」の実現に向けて積極的に役割を果たしてください。

この条約の発効は「核のない世界の始まり」です。この条約が世界中に広がり、平和な未来にむけたあゆみがさらに進むよう、ひきつづきみんなで関心をもって、アクションを続けていきましょう。

 

生活協同組合パルシステム東京

代表理事 理事長 松野 玲子