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平和

2013年度平和カンパ活動報告~日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)~

2014年06月20日

日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)

 

イラク小児がん、白血病支援

JIMNET2013-logo.jpg■ 実施地域:イラク共和国、バスラ州
■支援対象者:イラク共和国、小児がんの子どもで放射線治療が必要な患者2名


【背景】

2003年のイラク戦争が始まってから11年がたちました。しかし、「イラクが大量破壊兵器を保有し、アル・カーイエダのような国際テロ組織を支援している」という開戦事由は、根拠がありませんでした。サダム政権崩壊後のアメリカの占領下では、アメリカ軍を狙ったテロリストが海外からも侵入し、米軍の「対テロ戦争」では多くの市民の犠牲者が出ました。イラクの民主化も進まず、政権争いにもテロや暴力が利用され、宗派対立、内戦状態を作り出しています。

米軍撤退後も状況は変わらず、今年一月からは、イラク政府軍の「対テロ戦争」が始まり、結果として40万人以上の国内避難民が出ています。加えて、シリアの内戦で、シリアから帰還するイラク難民や、シリア難民などがイラク国内にあふれ、不安定な状態に輪をかけて治安が悪化しています。

私たちは、イラクの小児がんの子どもたちの支援を続けています。米・英軍が投下した劣化ウラン弾兵器の放射能は、アメリカによると健康に影響おないレベルだといい、使用した量や場所も明らかにせず、除染すらきちんと行われてきませんでした。加えて政府が破綻したような状況での保健行政は、未だにうまく回らずに、日本では8-9割は治るといわれている白血病でも多くの子どもたちがキチンと支援を受けられずに理不尽な死を遂げているのが現状です。

私達日本人は2つの責任を持ってイラク支援にかかわっています。一つは、日本が国家としてアメリカのイラク戦争を支持したことの責任、二つ目は、原子力発電の廃棄物が、戦争に使用されていることに関しては、福島事故後も核燃料サイクルに固執し、国際社会で原子力産業を席巻しようとしている日本にも大きな責任があります。 私たちは、支援を続け一人でも多くの子どもたちの命を助けたいと思います。

 

【目的と成果】

JIMNET2013-1.jpgイラクの中でも特にバスラは、劣化ウラン弾が多く使われました。小児がんの治療は、化学療法が中心ですが、固形がんなどは、再発を防ぐためにも放射線療法が欠かせません。しかし、国際社会は、サダム政権当時、軍事転用を恐れ、放射線治療の危機や技術をイラクに輸出することを禁止していました。現在は制裁はありませんが、放射線治療は未だにバスラできちんと受けることが出来ません。イランのアフワーズγ線治療病院は、国境をまたいでバスラから直線距離で120kmと近いために2013年度は、5名のイラク人の小児がんの子どもたちを送り放射線治療を受けさせましたが、そのうちの2名分を平和カンパで支援することが出来ました。

 

【支援方法】

1.患者の選定:主治医が診断書を添えて推薦。

2.JIM-NETスタッフが、経済状況を調査(場合によっては家庭訪問など)貧しい家庭等を優先し人選する。

3.治療費の支払い :JIM-NETスタッフが一人6000ドルを支払う(パスポート代、交通費、滞在費、治療費込)。

4.バスラからアフワーズまで連れて行く。JIM-NETスタッフが病院と交渉。約1か月くらいの滞在で治療する。

JIMNET2013-2.jpg(写真 支援対象であるイラクバスラ州の風景)

 

【今回支援を受けた子ども達】

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1.   アリ・ムスタファ   男子14歳   病名:固形がん(Wing Sarcoma)  バスラ在住   3人兄弟で、母が膀胱がん、叔母が乳がんでなくなっています。父の仕事は、路上でサンドイッチを売っています。

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2.   マハディ・カーシム・アドナン   男子1歳   病名:(Soft tissue sarcoma)  ナシリア在住   父の仕事は日雇い   子どもは1人

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3.   ナルジス・ナジーム   男子2歳   病名:胎児性横紋筋肉腫   バスラ在住   父は障がい者で5名の子ども

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4.   アリ・モハメッド   男子8歳   病名Ewing sarcoma   サフワン在住    父は無職 14人の子ども

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5.   アブドル・ノーリ・ザバ 男子4歳 病名:横紋筋肉腫 父は無職で3人のこども

【成果】 子どもたちはイラクに全員が帰国し現在健康状態もいいとの連絡を現地からいただいています。


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