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平和

2012年度平和カンパ活動報告~日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)~

2013年06月05日

日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)

イラク小児がん、白血病支援

■実施地域:イラク共和国、バスラ州

■支援対象者:イラク共和国、バスラ子ども病院に通院中の、特に経済的に困難な状況に直面している子どもたちとその家族


<背景と目的>
JIM-NET12003年のイラク戦争が始まってから10年がたちました。日本がアメリカに追随して、戦争を支持した理由は、日米関係の深化とそれに伴う経済効果です。アメリカ、イギリスが開戦理由とした、「イラクが大量破壊兵器を保有し、アル・カーイエダのような国際テロ組織を支援している」という事実はなく、サダム政権が崩壊すると、国外からテロリストが入り込み、イラクは破綻国家になってしまいました。おまけに、原子力産業からできる廃棄物から作られた劣化ウラン弾を米・英は投下しましたが、除染もきちんと行われず、放射能の影響か、小児白血病患者が増えています。日本では8-9割は治るといわれている白血病でも、イラクではきちんと治療が受けられずに死んでいく子どもたちが多いのです。私たちは、支援を通して、できる限り多くの子どもたちに生きてもらい、理不尽な死に声を上げていかなければなりません。

 

<活動内容と成果>
小児がんの子どもたちに対し、医療支援、教育の支援、精神的な支援、経済的支援を組み合わせ、がんの子どもたちや家族が安心して治療を継続する社会作りを目指します。

1. 医療支援:抗がん剤を中心とした医薬品を継続して届けています。

イラク政府保健省からの薬の供給は、必要量の40%くらい。後半は円安で苦労しましたが、予定した毎月10,000ドル分の薬(抗がん剤、感染症対策消耗品など)を現地で調達し、病院に届ける事ができました。今まで支援を行っていたヨーロッパのNGOが撤退し、JIM-NETの役割が益々重要になってきています。薬は主に抗がん剤ですが、感染症対策に使うアルコールジェルなども含まれます。

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2.院内のプレイ・ルームにスタッフを派遣。子どもたちに勉強をおしえたり、一緒に遊んだりして、元気づけます。

プレイルームでアルバイトをしているザイナブさんは、元患者。がんの子どもたちの面倒を見ながら、自分も勉強して高校に進学することができました。 同級生に声をかけて、募金を集めたり、支援の輪が広がっています。

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院内学級で算数を学んでいる患者            ザイナブさんが同級生を連れて病院を慰問(右から2番目)

 

3.貧困患者の通院費と、お金のかかる治療や検査などの一部治療費を負担

せっかく病院に薬を届けても、病院に来る交通費が払えない患者さんもたくさんいます。父親に仕事がない、あるいは戦争で働き手を失った家庭を優先的に、今年度は、のべ151名の患者を支援しました。 また、バスラでは、放射線治療を受ける設備が、整っていません。ホジキンキンリンパ腫といったある種のガンは、放射線治療と化学療法の併用で、治る確率が増します。そこで、隣国のイランでの受入れをお願いし、12年度は7名の患者の治療を行うことができました。

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バスラには貧困地域が多く、ごみを回収して生計を立てている人たちも多い。サジダは、11歳でがんになり、17歳で再発。JIM-NETの支援でイランで放射線治療をうけた。2003年、米軍とイラク武装勢力との衝突で、父が殺され、母親と子どもたちで、ごみを集めて生計を立てている。。JIM-NETでは、彼女が引き続き検査のために病院に来れるように交通費の支援をしている。サジダは、今まで学校に行ったことがない。彼女の夢は、「読み書きができるようになりたい」写真はごみを回収しているサジダの甥。右の写真の女性がサジダ。

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