お知らせ

美しき棚田の風景~新潟県上越市『棚田米コシヒカリ』の産地より~

2020.8.7

新潟県上越市の"ファームみなもと"さんからおたよりをいただきました

新潟県上越市の”ファームみなもと”さんは、予約登録米『棚田米コシヒカリ』の生産者です。大変人気のあるお米ですので、ご存じの方も少なくないと思います。

 

加えて人気なのが、毎年8月に実施している”ファームみなもと”さんへの訪問交流企画。

 

“ファームみなもと”さんの自然豊かな棚田や当地のシンボルとも言われ、米づくりの水源である尾上岳を散策したり、その田んぼにいる生きものを観察したりと、ふるさとさながらに夏休みをおもいっきり満喫させていただく大人気のこの企画。

 

しかし今年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、大変残念ながら企画を中止せざるを得ませんでした。

 

楽しみにされていた方々も少なくなかったと思います。

 

そのような中、少しでも「産地の今」を皆さんにお伝えして、上越市に思いを馳せていただければ、とのことから、”ファームみなもと”さんが写真をお送りいただきました。

青々と生長している苗

昨冬の記録的な降雪量の少なさから、米づくりに不可欠な水源の確保が心配されたかと思えば、今度はこの長梅雨の影響で、日照不足が心配されたりと、今年の米はどうなるものか、と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、いただいた写真からは青々と生長している苗の様子がうかがえますね。

 

“ファームみなもと”の生産者、山本さんがおっしゃられるには、

「何時に無く遅い梅雨明けとなりました。作物を作る側にとっては大変困った状況でした。ようやく梅雨が明けてくれたか、といったところです。

一方で、雪のない冬だったことから、水心配が心配されましたが、この長梅雨で、その心配もほとんどなくなりました。こんなことも起こるのだなと、初めての体験でした。」

とのことです。

"ファームみなもと"の生産者山本さん(左)と中村さん(右)

"ファームみなもと"の生産者山本さん(左)と中村さん(右)

雑草刈りで大忙し

こちら”ファームみなもと”さんでは、化学肥料や農薬を極力控えたこだわりの栽培をしています。

急斜面での雑草狩り

化学肥料や農薬を極力控えた米づくりは雑草との闘いでもあります。

放っておくと雑草はすぐに伸びてしまいます。そしてその雑草に栄養分を吸い取られてしまいます。

なので、生産者のみなさんは常にその雑草を刈り取っているのですが、急斜面もある棚田での雑草狩りは非常に大変。

草刈り機での雑草狩り

こうした「環境に優しい農業」の取り組みが、豊かな自然環境の保全と、それによって多様な生きものを育む田んぼを成り立たせています。今回、生きもの観察ができなかったことは残念ですが、こうした生産者の取り組みにより、おいしいお米を安心して食べられる恩恵を受けています。

産地へ思いを馳せて

新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息と、再び、産地への訪問、生産者との交流ができる日を心待ちにしております。

 

“ファームみなもと”のみなさま、すてきなおたよりをありがとうございました。上越市も東京同様、暑い日が続くと思われますが、お体ご自愛ください。

 

※新潟県上越市とパルシステム東京は、2001年、「食料と農業に関する基本協定」を締結し、安全で安心な農産物の産直拡大強化と、都市と農村との人的交流事業をすすめ、生産者、消費者が一体となっての資源循環型・環境保全型社会の構築を共に目指しています。