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【開催報告】身近な貧困 いま私たちに何ができるか「身近な貧困Ⅱ 子どもの貧困・・・外国にルーツを持つ子~助けてと言えない子どもたち~」

2015年12月14日

11月30日(月)、パルシステム東京は生活サポート生協・東京と共催で「身近な貧困Ⅱ 子どもの貧困・・・外国にルーツを持つ子~助けてと言えない子どもたち~」を開催しました。(参加者30人)

151130企画光景

 

事例報告「外国につながる子どもたちの現状、ピナットの子どもと貧困」

 

151130新居さん

はじめに市民団体「ピナット~外国人支援ともだちねっと・子ども学習支援教室(2014年度パルシステム東京市民活動助成基金助成団体-当時の団体名:ピナツボ復興むさしのネット)」新居 みどり氏から報告がありました。

日本語が話せるのに、どうして支援が必要なのか

今、日本には「外国人=日本に国籍を有していない人」だけではない「外国につながりを持つ子」がたくさんいます。
たとえば「父日本人、母外国人」「実父外国人、養父日本人、母外国人」「祖母が中国残留孤児」などです。
ピナットではこのような「日本生まれで、外国につながりを持つ子どもたち」に寄り添い、「音読」「漢字の読み書き」「学校からのお便りを読む」といった学校の宿題を支援しています。
なぜこの支援を行っているかというと、お母さんが外国人の家庭では、日本語で書かれた宿題をやらせるのは、とても困難なことだからです。宿題をしなかったり、学校でわからないことをそのままにすることは、子どもたちの学習の遅れにつながっていきます。また、保護者が、学校からのお便りの内容が理解できないことにより、行事がわからない、持ち物がわからないため、子どもは、忘れ物が多いなどと、学校から注意を受けることが増えます。怒られたり、勉強がわからなかったりする中で、子どもたちは「できないのは、わからないのは自分がダメだから」というように自己肯定感が低くなってしまいます。

日本では、外国人のお母さんが子どものためにと思って、片言の日本語で子どもを育てられることが多いようです。しかし、絶対的に言葉の量が少ないなかで子どもが育つと、概念的なことが苦手になると言われています。子どもは小学校の授業で「リンゴはわかるけど、果物はわからない」といった言葉のつまずきが生じやすくなり、教科書の内容がわからず授業についていけない、といった問題があると指摘されています。本来、子どもを育てるときは、お母さん自身が安心して話せる言葉(母語)で、子どもにたくさん語りかけることが大切で、それにより言葉の概念を自然と学ぶと言われています。

日本生まれの「外国につながりを持つ子」は、一見その子どもが普段の生活では上手に日本語を話せるので、その課題が周囲からわかりづらくなります。外国から来た全く日本語の話せない子どもには、学校や市区町村からの支援は整いつつありますが、日本生まれの「外国につながりを持つ子どもたち」にはあまり支援がないのが現状です。

日本語がわからないために、困っているのにわかってもらえない 

また、日本語が母語ではない保護者の場合、日本語がわからないため正しい情報が得られず、生活に困窮していても相談できなかったり、進学を希望している子どもがいても、保護者が日本語の読み書きが十分ではないため、煩雑な手続きができず進学をあきらめざるをえないともあります。 ピナットは子どもの学習支援だけでなく、学校や行政との架け橋にもなっています。

 

新居さんの話を聞いて、グループワーク 

151130げるさん

事例報告に引き続いて、特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター(PARC)理事・事務局次長の田中 滋氏と一緒にグループトークを行いました。 参加者を3人一組のグループに分けて、事例報告を聞いて「自分たちができることは何か」「新居さんに聞いてみたいこと」を話し合いました。

すでに外国人の支援活動を始めている方、報告を聞いて初めて問題に気づいた方、知ってはいるけど何をすればいいかわからない方、立場はぞれぞれですが、みなさん真剣にこの現状と向き合っていました。 新居さんからは「『身近なことから』ということは、とにかく自分から関わってみるということ。それによって問題が身近になります。」と話がありました。

151130WSの様子

 

参加者アンケートより 

「私の地域でも、これから始めていくことなので、がんばりたいと思います。」 「外国籍の子どもが抱える問題などが、実例を交えて話していただけたので身近に感じられ、自分でもお手伝いできることがあったら、やってみたいと思いました。」 「まずできることから関わる、話してみる。行動への一歩を学んだような気がしました。」

 

次回は最終回
1/26(火)「子ども・女性・若者・高齢者・・・身近に潜む私たちの問題」です。
 

『身近な貧困 いま私たちに何ができるか』の最終回は1月26日(火)10:00~12:00 パルシステム東京新宿本部で開催します。 テーマは「子ども・女性・若者・高齢者・・・身近に潜む私たちの問題」 講師は豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長の栗林 知恵子氏、弁護士の三雲 崇正氏です。 栗林さんは豊島区で子ども一人でも入れる食堂「要町あさやけ子ども食堂」、「池袋本町プレーパーク」「無料学習支援の実施」に取り組んでいます。 どうぞご参加ください。

※申込みはこちらから(締切:1/18(月)12:00)

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