【明日への種まき】こ れ か ら の 産 地 を 支 え る 若 手 生 産 者 と 組 合 員 、 配 達 担 当 が 直 接 話 す 交 流 会 「 生 産 者 の 二 代 目 、 三 代 目 と 話 そ う 」

生産者、組合員のほか、各配送センターから若手の代表者も参加。「組合員に産地の声を伝えたい」と、熱心に耳を傾けていた。パルシステム東京本部(新宿区)
◣産地に行きたい◥ 2024年度青年農業者交流会~『生産者の二代目、三代目と話そう~これからの産地のこと~』
後継者問題や気候変動にも対応 生産者のたゆまぬ努力と工夫を伝え、知る場に
若手生産者と配達担当、組合員が 5 年ぶりに東京に集まり、青年農業者交流会が行われました。産地を紹介するトップバッターは産直第3世代で就農 5 カ月の大牧農場・イソカワファーム、五十川晴人さん。広大な畑で生産する苦労とおもしろさを紹介しながら、農家減少が続くなかで農業を盛り上げていきたいと、意欲を語りました。

産地それぞれの生産物、立地の特色や気候対策などの説明に聴き入るみなさん
サンファームの小滝(おたき)和宏 さんは、令和元年の台風被害は、さまざまな支援をいただき復興途上だと話す一方、温暖化の影響でりんごが赤くならない状況も説明。ほかの産地からも、気候変動や後継者不足の問題を抱えながら、工夫を重ねて生産に励むようすが紹介されました。
各産地の青果や米の試食が配られたあとは、テーブルごとの交流タイム。組合員は日ごろの感謝を伝えるほか、家庭菜園で知った野菜作りのむずかしさを話し、盛り上がる場面も。
配達担当は「欠品のときはつらいが、生産者の苦労もわかる。組合員さんに伝えるために話を聞きたい」と、積極的に質問を投げかけていました。

「組合員にコア・フード、エコ・チャレンジのよさが伝わっている のを感じた。でも、生産の苦労については、もっと知ってもらいたい。今日はその入り口になった」と話す、沃土会の矢内源太さん
コア・フード、エコ・チャレンジについての質問には、沃土よくど会の倉林永ひさしさんが、農薬を風邪の対処法にたとえ、「コア・フードは薬を一切使いません※。
咳が出ると喉にねぎを巻く民間療法のように、とうがらしを溶かした酢を散布して害虫対策するなどの努力をしている」と説明。
閉会後、就農3年目の無茶々園・平山雄大さんは、「緊張したけれど、ほかの生産地の害獣対策は勉強になったし、それぞれの工夫や苦労に共感した。また、組合員のおいしいが直接聞けたこともよかった」とにっこり。交流会のよさを実感していました。
※有機JASで使用可能な資材は使う

参加した産地のみなさん:大牧農場・イソカワファーム(北海道)、JA つくば市谷田部産直部会(茨城県)、沃土会(埼玉県)、JA ちばみどり海上産直部(千葉県)、株式会社マルタ(東京都)、サン・ファーム、アップルファームさみず(ともに長野県)、無茶々園(愛媛県)