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地域コミュニティ

2013年度市民活動助成基金 団体訪問報告

2014年04月08日

パルシステム東京は2013年度12団体を助成し、運営委員が団体を訪問し助成金の使途や活動内容の確認をおこないました。

 

団 体 名: 八王子市民放射能測定室(ハカルワカル広場)

助 成 金: 500,000円

助成金使途: 親子放射能測定体験(子どもへの放射能啓発教育) 

訪 問 日: 2013年10月31日(木) 

団体は、20代〜60代の市民が子どもの内部被曝を守るため、主に①食品と土壌の放射能測定と公表②原発・放射能の危険性を知らせる③不安を抱える市民交流の場“広場”作り、活動をしています。

今の公教育では、子ども自身に必要な放射能知識が不足になると危機感を持ち、今回の助成事業、親子野外測定を企画。参加者が地域を測定して実態を知ることのみならず、測定会のレポートを小冊子にまとめ、子どもの為に1万部配布、までを計画しています。

名称に“広場”とあるように、測定室は茶の間のようなスペースを中心に、手作りカーテン・寄付金に替わる手作り品に囲まれ、ボランティア・市民・連携団体が集っていました。「アイディアはあるが、知合いを越えた方への広報活動が難しい」と苦労しながら市民活動をする当団体と、パルシステムの組織・組合員が協力することは、脱原発社会への着実な一歩になると期待します。

 

団 体 名: 特定非営利活動法人 さんきゅうハウス 

助 成 金: 500,000円

助成金使途:  備品購入、宣伝チラシ作成、うどん材料、カフェ人件費、生活困窮者自立支援人件費

訪 問 日: 2013年10月30日(水)     

活動は2000年「野宿者人権ネットワーク」として生活困窮者に「お風呂券」を配布することから始まったそうです。以来、高松町の一室を借り、どこへも行く当てのない中高年、高齢者の人生に付き添うという支援を続け、周囲に理解を広げて、昨年末鉄骨3階建ての「さんきゅうハウス」を獲得。その運営のために、2・3階は5人の高齢者が生活する場として、1階は「コミュニティカフェ」として地域に開き、憩いの場、たまり場として機能することを目指しています。

カフェは9月22日オープン、来年3月までは週1回(木)のペースで開き、少しずつ認知度を高めていく過程にあります。これからの活用が楽しみです。

「さんきゅうハウス」の活動は、単なるホームレス支援ではなく、生活保護を受給しながらの一人暮らし支援、その先に仕事を見つけて自立できるまで見守るという、これまで見捨てられていた新たな福祉分野を切り開く第一歩だと思いました。                  

 

団 体 名: 特定非営利活動法人 JFCネットワーク 

助 成 金: 500,000円

助成金使途: フリピンの「新日系人」来日後の就労と生活実態調査に関わる費用

訪 問 日: 2013年11月7日(金)     

JFCネットワークは、出稼ぎに来たフィリピン人女性と日本人男性のもとに生まれた子どもが抱える人権問題に対して、法的支援活動や政府へのロビー活動、カウンセリング、自立支援を行う団体。今回の助成事業では国内外のフィリピン日系人家族に対してのインタビュー調査を実施、報告書を作成、シンポジウムを行い、問題を広く世に訴える予定です。フィリピンから日本へと就労を目的に移住してくる人々が抱えている課題は80年代に認知されてきましたが、現在はその子どもたちの世代に問題が集中しています。彼らとその親たちが日本で置かれている状況を、日本で最も把握し、支援を続けている本団体が、実際の対象者へのインタビューを通じて明らかにしていこうとする取り組みが重要です。フィリピン・日本の両国で連携団体との協力のもと、顔の見える調査が行われる予定となっています。                                

 

団 体 名: 特定非営利活動法人 青少年の居場所Kiitos 

助 成 金: 500,000円

助成金使途: 家賃の一部、駐車場代金の一部

訪 問 日: 2013年11月21日(木) 

Kiitos(フィンランド語で「ありがとう」を意味する)は、10代から20代(概ね中学生から30歳まで)の子ども・若者たちが安心して過ごせる居場所を運営して、今年度4年目。養護施設出身、引きこもり、不登校、知的障害、発達障害、その他家庭の事情などで、生きづらさを抱えている彼らの「とまり木」として存在しています。助成金は、本活動で最も重要かつ大きな支出となっている家賃・駐車場代金の一部に使われています。彼らがゆっくりと自由に過ごし、仲間や大人と出会えるKiitosは、共に食事を食べ、お茶をし、イベントをする時間の中で、再び自信をつけ飛び立っていけるよう、心ある大人たちによって維持されている心地よい空間です。休日は毎週金・日と第3月曜。それ以外11時~18時に開室しており、運営の中で、特に昼食と (理事長が18時以降都合がつく場合夕食も)、別の学習支援の時間を大切にしています。両方とも多方面からの寄付等の支援と助成金によって支えられています。                              

 

団 体 名: 福島こども支援・八王子 

助 成 金: 500,000円

助成金使途: 大型バス借入代、現地調査人件費、チラシ・報告書等発送費、学習会講師謝礼

訪 問 日: 2013年11月15日(金)   

福島こども支援・八王子は、東日本大震災とそれに伴う福島第一原発事故発生後、福島の子どもや保護者と直接つながろうと発足した団体です。保養・交流を目的とした合宿、学習会、現地調査等の活動に対して助成を行いました。助成金は、福島から合宿に参加する親子約50名が乗車する大型バスの借入代、現地調査の人件費、学習会の講師謝礼などに充てています。

町田市から自炊できる施設を借り、農家から野菜を提供してもらい、栄養士が献立を考え、ボランティアが調理をする等、多彩な人が合宿の運営に関わりました。この活動が福島の子どもや保護者の心身の負担軽減に役立ったことは言うまでもありませんが、市内の農家や牧場等ともつながりができ、食材の供給に対する市民の意識が高まったことも成果のひとつと言えます。12月~1月に実施の学習会や現地調査には、今後、地域同士の対等な交流や学び合う関係づくりへと発展していく可能性も感じました。                                       

 

団 体 名: びよんどネット

助 成 金: 500,000円

助成金使途:  連続学習会講師謝礼、家賃の一部、電話代・通信費等

訪 問 日: 2013年10月26日(土)   

1.「貧困」のない人間らしい暮らしを求めて、生活困窮者や野宿者と共に助け合い、活動し、共に生きることのできる地域社会をつくることを目的に活動しています。公園の見回りと手作りおにぎりや衣類の配布、週2回事務所を開放しシャワーと洗濯機の無料使用と軽食の提供、食事会や学習会、野宿者OBの生活相談支援、「ビックイシュー」の取次など、地域の隣人として共に考える支援活動を三鷹・武蔵野で2007年より続け、約50名が野宿生活から脱しました。市民と行政との協働をうたいながらも住民登録のない野宿者への対応には消極的な行政に、橋渡し的な役割を担いながらも補助金などの援助はなく、これまでは会費と寄付金で事務所を維持し活動を続けてきました。

2.野宿者や生活困窮者が自由に来所でき、気持ちも身体も休める『場』としての役割も果たす事務所。その家賃の一部と通信費、緊急連絡用のプリペイド携帯電話に使います。第1回学習会は弁護士の先生を講師に「生活保護切り下げ問題」について当事者向けの講座が10月に終了し、第2回は市民向けの内容を1月26日に行ないます。

3.格差社会と呼ばれ貧困問題も更に深刻化する中、近隣に暮らすもの同士よく知り合い住みやすい街をつくろうと、井の頭公園、野川公園、武蔵野中央公園にいる野宿者に声をかけ、就労や生活保護の相談にのり、貧困ビジネスまがいの単身低所得者寮に胸を痛め、アパート入居後も直面する様々な問題(アルコールや金銭管理)に共に取り組む、個々に寄り添うような支援を市民の力で続けています。社会的弱者を排除しない、それが誰にとっても住みやすい街づくりにつながると、身の丈にあった長く続けられる市民活動を目指しているとのことでした。活動はボランティアに支えられ、野宿者OBも支援に加わり、顔の見える関係を着実に築いているようです。訪問当日は公園見回りの日で、おにぎりとゆで卵の食事は温かく配れるよう保温バックに詰め、皆さんで自転車に乗り公園を目指して出発しました。ひとり一人の思いと努力に支えられた素晴らしい活動であると思いました。

               

 

団 体 名: 反貧困ネットワーク 

助 成 金: 500,000円

助成金使途: 映画の連続上映会 「反貧困映画祭」とそれに関わる講師料の一部

訪 問 日: 2013年11月11日(月) 

見えない貧困をさまざまな現場から目に見える形にして社会に提示する『反貧困ネットワーク』は、団体に属しながらも個人としてメンバーとなり、貧困問題を解決することを目的に、ゆるやかにつながり結成された団体です。2008年末の<年越し派遣村>で貧困が社会に広く知られましたが、徐々に世間の関心が薄れていく中、新しい企画でいかに人を呼ぶかを常に考えられているようです。事務所は都心の一軒家を5~6団体が借りその一角にあります。10月には四谷区民ホールで『反貧困世直し大集会2013』で2本の映画を上映し、300余名が来場しました。あと12月・1月に映画とトーク・ワークショップ等を交えての計画が進んでいます。映画は貧困に陥っている当事者とその支援者だけでなく、貧困と関係のない人たちに裾野を広げるために有効で、いろんな側面から理解してもらえます。最後に副代表から「当たり前に誰でも貧困になるリスクのある社会です」と言われいつでも当事者になりうるという今、日本における厳しい現実の問題として受け止めました。

 

団 体 名: 特定非営利活動法人 国障連喫茶

助 成 金: 256,500円

助成金使途: 定食献立の試作会とレシピ本作成、ロビーコンサート出演者謝金

訪 問 日: 2013年12月26日(木)  

障がい当事者が従業員として働き、地域で生き生きと暮らせるよう国分寺市内で2店舗の喫茶を運営しています(本多公民館内「喫茶ほんだ」、ひかりプラザ内「喫茶こだま」)。おいしい食事を提供しお客様に喜んでいただく中で障がいに対する理解を得ていくと共に、従業員や支援スタッフに東京都最低賃金を支払えるよう経営の安定に努力してきました。一番人気のメニューは栄養満点の日替わり定食(550円)です。助成金の使途は定食メニューを増やすための5回の試作会とレシピ本作成、日ごろの感謝を込めて開催するロビーコンサートの出演者への謝金です。3日分の定食×25人分を作る試作会にお伺いし、献立作成への熱意とその味に感動しました。ぜひ組合員のみなさんにも食べに行っていただきたいです ロビーコンサート「クリマスの夕べ」は、特別出演のロシア人歌手や地元の合唱団らが出演し、200人が共に楽しみ大盛況でした。みんなが力を合わせて、心が一つになったコンサートでした。                       

 

団 体 名: ニバルレキレ~I am special!~

助 成 金:  500,000円

助成金使途: 震災による広域避難者のための「居場所」と自助グループ活動

訪 問 日: 2013年10月22日(火)    

ニバルレキレとは南アフリカ共和国の言語ズールー語で「あなたは あなたであるだけで すばらしい」という意味だそうです。精神福祉士として東京都と南アフリカでキャリアを積んだ小山さんの活動が深く静かなネットワークをつむぎ、一見無縁の南アフリカ支援と東日本震災の被災者支援が、どちらも傷ついた心に寄り添う活動であること、一人一人の心にどこまでも寄り添う視点からの覚悟の活動だと実感することができました。

助成金は、被災者支援のためにどうしても必要だと判断して用意した「居場所」の維持費、メンタルヘルス講座の講師料、「居場所」スタッフの人件費、交通費等として活用されます。

震災による広域避難者と一口に言ってもその実体は、住む土地、住む家をなくした人たち、一家全体で避難し被災者ということで生活費が国から出ている人から、家族からは反対されながら小さな子どもたちのために自主的に東京で暮らすことを選択している人まで事情はそれぞれ、悩みもそれぞれ。ニバルレキレでは、特に30代の小さなお子さんを連れた若いママの悩みや溜まった思いに寄り添っているとのこと。その活動は東京でできる支援のあり方として、もう一つの選択肢を示しています。

                         

 

団 体 名: ユースコミュニティ

助 成 金: 292,150円

助成金使途: 備品購入費

訪 問 日: 2013年11月30日(土)    

ユースコミュニティは、学校や塾とは違う第三の教育機関となること、経済的理由などで勉強環境が不十分な子どもたちの居場所となることをめざして活動しています。2013年度は、思春期の子どもを持つ保護者が気軽に電話で相談できる「大田区ペアレントライン」の立ち上げに助成を行い、助成金はインターネット電話のインフラ整備を目的としたパソコン・通信環境の整備に充てられます。

通信環境や機器構成は、技術の進展、コスト、使い勝手等を勘案し、申請時の計画から若干変更しています。現在、大田区の委託事業「親学ゼミ」で参加者にアンケートをしたり、公共施設でチラシを配布するなど、広報に努めています。ペアレントラインに寄せられた相談から学習教室の利用につながった事例もありました。ペアレントラインは、教育、福祉の制度の隙間にある子どもと保護者を支援する貴重な市民活動であり、事業の継続と定着が望まれます。     

 

団 体 名: 特定非営利活動法人 ひまわりProject Team 

助 成 金: 99,000円

助成金使途: 介護者のリフレッシュ・プロジェクト リハビリメイク講演会の開催費用

訪 問 日: 2013年10月30日(水)     

ひまわりProject Teamは、新宿区立養護学校の保護者有志が立ちあげ、重症心身障がい児の放課後活動を行っています。本事業では、障がい児に関わる介護者支援と介護者自身のスキルアップの観点から、リハビリメイクの講演会を開催します。

講演会は11月に開催、障がいの種別に応じて縦割りになりがちで、連携があまりないことを踏まえて、近隣の都立の養護学校の親の会にも呼びかけています。リハビリメイクを機会に、情報交換や交流の機会を持つことも目的にしています。昨年度はこの講演会を、団体のメンバーを対象に開催しましたが、今年度は幅広く呼びかけることで、団体のネットワークを広げること、そして、見過ごされがちな「介護者のレスパイト」の重要性を訴えることにもなると考えられます。

養護学校高等部の卒業後の居場所、学習、社会に関わる機会など、団体の目の前にある課題は多いですが、新宿にとどまらない団体間のネットワークを強めようとする意欲を強く感じました。 

 

 

団 体 名: 市民のエネルギーひろば・ねりま

助 成 金: 100,000円

助成金使途: ブックレット(仮)「地域発!エネルギーの未来を考える市民講座」の発行

訪 問 日: 2013年11月18日(月)   

この団体は今年3月に設立されました。2011年12月の<「原発」都民投票@練馬>の活動に参加した練馬区民が、このつながりを生かし『語り合うひろばを作りたいね!』というのがきっかけです。原発に頼らない社会やエネルギーのしくみを考え活動するために、定例会の開催、ホームページ、メーリングリスト等での情報交換と発信、学習会、イベント等の開催をしています。

3回連続講座の最終回は12月に開催され、ブックレット(A5版64ページ)は1月から2月末には出来上がる予定です。印刷物での作成は、エネルギーひろばの内容と課題の共有化をインターネットだけでなく誰でも気軽に読めるようにします。書店、カフェでも販売する計画をしていますが、その働きかけがエネルギーシフトの関心を広げるのに役立ちます。活動の場として区民交流センター等で隔月第3日曜日にしています。                    

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