【明日への種まき】プレーリーダーが見守る空間で仲間といっしょに、時間を忘れて 思いっきり遊ぶプレーパーク

【明日への種まき】プレーリーダーが見守る空間で仲間といっしょに、時間を忘れて 思いっきり遊ぶプレーパーク

ハンモックを設置するプレーリーダーたち(写真左端が遠藤さん)。団体代表の長谷部さんは、「遊びのなかでの子どものつぶやきからその子の困りごとに気づき、福祉につなげたこともありました。ここのプレーリーダー、優秀なんですよ」と語った

プレーパークで遊びをサポートする 「プレーリーダー」って?

 夏休みの自由時間をもてあまし始める8月。「公園に行って何すればいい…?」、そんな子どもも大満足できるプレーパークが都内約50カ所で取り組まれています。石神井・冒険遊びの会※も、都立石神井公園でプレーパークを運営する市民団体です。

※2018年度パルシステム東京市民活動助成基金助成団体

 

プレーリーダーの遠藤健太さん。現在、小学校教員採用試験の勉強中

 

 プレーパークには、遊びの場をつくり、子どもたちを見守るプレーリーダーがいます。木と木のあいだにロープをかけたり、たき火をおこしたりして準備。ひとりでいる子が仲間に入れるように声かけもします。「ここのブランコやハンモック、世話人や僕らが手づくりしたんですよ。プレーパークをより楽しくしようと遊びを仕掛けるけど、子どもたちが喜んでくれるのは2割程度。トライ&エラーで工夫を重ねることもプレーリーダーの醍醐味です」と話す大学4年生の遠藤健太さんも、プレーリーダーのひとりです。

地域の人が捕まえ届けてくれた小魚やザリガニ。 みんな夢中!

 プレーパークには禁止事項はありません。プレーリーダーがけがをしないよう見守り、何かあったら対処するので、火もハサミもOKです。「スマホも禁止していません。スマホをやっている子って、ほかの子の動きをよく見ているんですよ。ほかの子の遊びが楽しそうって思ったら、スマホから離れて仲間に入っていきます。そういうことを繰り返し、スマホもいいけど遊ぶほうがいいって思えるようですよ」と、団体代表の長谷部暢子(のぶこ)さん。「今の子どもたちには時間・仲間・空間の“3つの間”がなくなってしまったといわれています。私たちは、子どもたちに楽しい空間と仲間を提供しようと、月に数回ですが、活動しています」と話しました。

西武池袋線「石神井公園駅」から徒歩15分ほど。今後のプレーパーク開催日は団体ホームページから。