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環境

2012年シャボン玉フォーラムin東京 開催報告

2012年06月11日
[ 有害化学物質削減、石けん利用普及 ]

2012年度、引き受け団体:パルシステム東京、協力:パルシステム連合会として、協同組合石けん運動連絡会(加盟59団体)主催の「2012年シャボン玉フォーラムin東京」を東京都大田区にて開催しました。
18日は全体会と交流会、19日はフィールドワークを含む6つの分科会で、2日間にわたって開催し、約1,110人が参加しました。

メインテーマは「いのちを豊かにつないでいく~明日をつくるのは私たち~」として、石けんをとうして、水や地球環境保全を学び、交流しました。

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5月18日(金)11:50~16:30 大田区民ホールアプリコにおいて、全体会を開催し、613名が参加しました。「池上太鼓」の勇壮な演奏をオープニングに、開会が宣言されました。

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最初に、協同組合石けん運動連絡会代表幹事の吉田由美子氏の挨拶、シャボン玉フォーラム小山実行委員長挨拶、パルシステム東京吉森理事長挨拶が続き、その後、昨年度より石けん利用率が増加した12団体の表彰をおこないました。

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第一部は、鷲谷いづみ氏(東京大学保全生態学研究室教授)の基調講演「生物多様性と農業と原子力災害」を開演。

東日本大震災にともなう原子力災害が、特殊な化学物質である放射性物質を広くまき散らし、豊かな「さとやま地域」を、人間を含むあらゆる生物にとって「危険な」場所に一変させたことや、長期にわたって継続するおそれのある健康や生態系への影響を予測するには、チェルノブイリの原子力災害がもたらした「帰結」から学ぶことが重要であり、高度に汚染された地域では、動物たちにも人間で疑われる健康被害と酷似した、癌の増加、免疫の異常、寿命の短縮、早期老化、血液循環系の変化、奇形などがみられること、などをお話いただき、「後の世代の人たちの負担になること,選択肢を狭めるようなことはしてはならないというモラルが大切。

核廃棄物などの負の遺産を残してはならない。また、種の絶滅などにより、生物多様性の恵みを受ける可能性を失わせてはならない。」とのメッセージをいただきました。

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第二部は、鷲谷氏をコーディネーターに「生物多様性保全」をテーマとしてシンポジウムを行ないました。

  • 小川光氏(福島のチャルジョウ農場)の、虫害に強い品種改良など、厳しい自然に耐えられる農業技術の開発で、過疎に悩む山間部の活性化に役立てたいという思いの報告。
  • 桑原衛氏(ぶくぶく農園)からは北海道で展開したバイオガスプラントの解説で、液肥の利用や、ガスの熱源利用で、何も無駄にしない捨てるゴミのない農業や、畜産を可能にし、汎用コージェネによる売電なども視野に入れた中小生産者に役立つ取り組みの報告。
  • 西澤誠弘氏(宮城県大崎市田尻支所長)は、ふゆみず田んぼで、農業が守っている生物多様性のことを報告。
    いまや世界中の水田が、爬虫類、両生類、魚類甲殻類、昆虫類、軟体動物等重要な湿地生態系を支えていることを紹介しました。
  • 中山啓子氏(イネ科花粉症を学習するグループ)は、地域の川原で発見した、外来種が引き起こす健康被害、イネ科の花粉症の事例をグーループでの地道な調査結果とともに報告。
  • 高橋宏通氏(パルシステム連合会産直推進部長)からは「石けん運動は生物多様性保全の取り組みの原点、まず身の回りから一歩を踏み出そう」とのお話と、農の価値は、食糧生産だけではなく、農がはぐくむ命にまなざしを向けることが大切であり、生物多様性保全型農業を今後も推進していく方針が報告されました。 各地の地道な活動のそれぞれの思いが紹介されました。
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    会場ロビーでは石けんの利用普及などの組合員活動の展示発表や、リユースカップでの無茶々園ジュースの販売、連合会生活用品課や、各メーカーの石けん販売、森林を守るNPOの活動紹介、各生協から寄せられたシャボン玉月間のポスター応募作品の展示、などを行ないました。

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    全体会終了後の交流会では、パルシステム東京佐藤功一専務理事の挨拶に始まり、パルシステム連合会石田敦史専務理事の挨拶などがあり全国からの参加団体が和やかに交流を行いました。

    ■ 5月19日(土)9:30~12:00蒲田駅周辺の3つの会場で6つの分科会を開催し、約510名が参加しました。

    第1分科会「石けん運動のこと、みんなで知ろう!考えよう!」

    協同組合石けん運動連絡会結成時から参加されている藤井絢子氏(協同組合石けん運動連絡会監事)の解説で30年間取り組んできた活動を振り返りました。
    今後の運動のあり方や組織のあり方について意見交換が行われました。

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    第2分科会「市民参加の生き物モニタリング調査」

    東京大学・パルシステム東京協働プロジェクトの組合員による生き物モニタリング調査の3年間の軌跡を、須田真一氏(東京大学保全生態学研究室)と安川雅紀氏(東京大学生産技術研究所)が講演しました。
    パルシステム東京組合員の調査員による15000件に及ぶデータが示す東京の生態系が分析発表されました。
    また、温暖化の進行が裏づけられることや、市民参加のモニタリング調査が学術的にも十分根拠となる精度を有していること、この調査により、生物多様性保全について多くの方々に東京にもある生態系について目を向けていただけたことなどが報告されました。

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    第3分科会「石けんを使うために」~つながろう 地球に優しい石けんで~

    微生物の細胞膜が合成界面活性剤によって壊れる実験を発表した山見尚喜氏(千葉県立柏高校教諭)は、科学的知見によりわかりやすく合成界面活性剤の負の作用について客観的な解説を行いました。
    生活クラブ生協組合員による、自治体での石けん使用調査の発表と、パルシステム東京組合員の洗濯機に関する、およそ1000人へのアンケート調査結果の発表が行われました。
    石けんをすすめる根拠と、石けん利用についての調査研究の2つの柱で構成され、「石けん運動の今」が伝わってくる分科会となりました。

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    第4分科会「身の回りの有害化学物質」~私たちが石けんを選ぶわけ~

    神山美智子氏(NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン国民会議 ・食の安全監視委員会)からは暮らしの中にあふれる化学物質の危険について、殺虫剤から、染毛剤、有害な色素などを実例とともにお話いただき、いまだに確保されていない「消費者の知る権利」・被害にあっても訴訟が困難な日本の現状など解説いただきました。
    同じ化学物質問題として、太陽油脂の長谷川治氏からは、石けんと合成界面活性剤の違いをお話いただき、指定化学物質などを含む、PRTR制度について学びました。会場には組合員の石けん活動のパネル等も展示されました。

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    第5分科会「放射能と子どもたちの未来」

    澤井正子氏(原子力資料情報室)をコーディネーターに、菊川慶子氏(六ヶ所村、花とハーブの里)、大賀あや子氏(福島ハイロアクション)、松野玲子氏(パルシステム東京 六ヶ所から地球を考える委員会)が3月11日の福島原発事故後の思いを語り、これから放射能の被害を二度と出さないために、それぞれの立場で、それぞれの地域でできることや、くらしの見直しが必要あることなどが話されました。

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    第6分科会フィールドワーク「東京湾から東京を見る」

    船で東京湾をめぐり、埋め立て地の増大、生活排水の流入、外来生物などを踏まえた東京の湾の環境保全問題の現在を丸山 隆 氏(元海洋大学助教)の解説で見学し学びました。赤潮や、かつての「ゴミの埋め立て処分場に樹を植えた「海の森」に大発生している川鵜や、ゲートブリッジ、現在進行形の埋め立て地の様子、人工のなぎさで知られるお台場や、東京湾を縦横に走る水路などを移動しながら、超高層ビルが立ち並ぶ首都東京を眺めました。

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