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【機能性表示食品、 あなたはどう考えますか?】 キッチンから考える⑦

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 「おなかの調子を整える」「脂肪の吸収を抑える」「コレステロールを低下させる」...さまざまな健康効果をうたった食品が、機能性表示食品です。2015年4月から国の審査なしに食品の機能を表示できるようになったため、急に増えてきました。食品で体調がよくなるならと購入する人も多いようですが、過信は禁物。機能性食品表示食品について考えてみましょう。

健康効果をうたう「機能性表示食品」
「トクホ」との違いは国の審査のある・なし

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  「おなかの調子を整える」「内臓脂肪を減らすのを助ける」など、健康の維持増進に役立つ「機能」を表示できる食品は、これまで特定保健用食品(トクホ)と栄養機能食品に限られていました。いわゆる健康食品も機能性の表示はできません。
 しかし、昨年から安全確保を前提とし、事業者の自己責任で、健康効果をアピールできるようになりました。安倍政権の規制改革の一環で、新たなビジネスチャンスと開発に取り組む企業が増えています(届出数304 件/2016 年8 月現在)。

ホントに効くの? 安全性の確認は?

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「トクホ」に比べ低いハードル

 機能性表示食品の導入で、事業者は販売の60 日前までに科学的根拠を示した論文を添えて消費者庁に提出すれば、記載もれなど形式上の不備がなかった場合は、審査なしで機能を表示できるようになりました。トクホは多額な費用と手間がかかる臨床試験を行い、申請から販売許可がおりるまでに2 年ほどかかります。トクホに比べ、機能性表示食品のハードルはかなり低いといえるでしょう。

事業者責任の評価方法には問題点が

 しかし、機能性表示食品の申請内容については消費者庁の検証(*)でも、科学的根拠が十分に記述されていないものが多いと指摘されています。「第三者が評価内容を十分に把握し、理解できるものが少なかった」などの問題点があげられています。
 パルシステム東京では国などの公的機関が審査しない限り正確な評価は難しいとする意見書を提出しています。

*「機能性表示食品」制度における機能性に関する科学的根拠の検証/消費者庁、平成28年3月

利用を考える前にまず生活習慣の改善を

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 これまで食品の機能性表示が制限されていたのは、機能を強調し過ぎて消費者が誤解するのを防ぐためです。それだけ食べれば、「やせられる」「血圧や血糖値が下がる」などというスーパー食品はありません。たくさん食べれば効果があがると思って過剰摂取し、健康を害する例も出ています。
 国の審査が必要なトクホの場合でさえ、CM などで強調される健康効果は、食生活、運動、休息などの生活習慣を改善したうえで、その食品をとったときに初めて得られるものです。
 まずは栄養バランスのとりやすい、主食、主菜、副菜を基本にしたごはん中心のメニューに切り替えることから始めませんか。

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