商品・くらしの豆知識− コラム −

【その「たまごの常識」 間違っていませんか?】 キッチンから考える⑥

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 日本人は世界有数のたまご大好き国民。一人当たりの消費量は、年間329個(2014年度)で、世界第3位。お菓子やマヨネーズなどの加工品を含めての数字ですが、一人が毎日ほぼ1個のたまごを食べていることになります。
 しかし、そのわりには、「実は知らなかった」ことが多いのでは? 今回は意外に知られていない、たまごの知識からスタートです。

正しいのはどっち?

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白玉と赤玉(ピンク玉)、栄養価が高いのはどっち?

両方とも同じ。どちらも人の健康に必要な必須アミノ酸をすべて含む、優秀なタンパク源です。殻の色の違いは、たまごを産む鶏の種類によって決まります。産直たまごの価格差は与えるエサや、飼育方法などの違いです(右参照)。

黄身の色が濃いのと薄いの栄養価が高いのはどっち?

両方とも同じ。黄身の色は飼料の種類や配合で変わり、栄養価や品質の善し悪しとは無関係です。一般には濃い卵黄色を好む消費者のし好に合わせ、色の基準を設けるところが多いようですが、パルシステムでは基準はありません。

たまごを食べるとコレステロールが増える?

たまごの摂取量と総コレステロール量は無関係。2015年版の「日本人の食事摂取基準」(厚労省)から、コレステロールの目標値がなくなりました。コレステロールは肝臓で作られる量と食品から摂取する量が、体内で常に一定になるよう調節されていることがわかったからです。
 したがって健康に問題のない人が、コレステロールを理由にたまごを避ける必要はありません。栄養価の高い、優れたたんぱく源の一つとして、バランスよく摂るようにしましょう。*高脂血症やアレルギーなどの方は医師と相談を。

産直たまごと市販のたまご、どこが違う?

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自然に近い飼育環境

 太陽の光と自然の風が入る鶏舎で飼育。自然の影響を受けやすいため管理に手間や時間はかかりますが、親鶏がストレス少なく健康に育てることを大切にしています。

非遺伝子組み換え飼料を使用

 飼料の50~60%を占めるトウモロコシは、収穫後農薬不使用、非遺伝子組み換えに限定。世界的に遺伝子組み換え作物が広がり、入手が年々難しくなっていますが、より確かな飼料で親鶏を育てることを優先しています。

東日本大震災から5年余  復活を支えたのは...

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 パルシステム東京ではカタログでおなじみの生産者を東京に招き、気軽に話す産直カフェ(産直連続講座)を開催しています。2016年度1回目はたまご生産者・㈱花兄園の大須賀裕常務をお招きしました。
 (株)花兄園は震災当時、主力農場が福島第一原発から1.8kmの距離にあったため閉鎖。宮城、岩手県の農場も震災や津波で大きな被害を受け、一時は倒産を覚悟するほどの厳しい状況に追い込まれました。
 「そんなときパルシステムさんから、いつでもどのくらいの量でも出荷できるようになったら全量買い取る、との申し出がありました。これがどれほど励みになったことか。言葉では言い尽くせないほど感謝しています」と大須賀裕常務は当時を振り返ります。
 さらに義援金でたまごパックの生産ラインも復活。出荷量はようやく、震災前の半分程度まで回復しました。2018年までに順次、紙パック工場や鶏舎を新設する予定です。「花兄園は40年前、当時の薬漬け養鶏に、疑問を感じたところから出発しました。その思いを忘れずに、安全でおいしいたまごをお届けできるよう努力していきます」と大須賀常務は話します。

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問合せ先 パルシステム東京 商品・産直推進部