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さんちょくの~と(産直農都)

「除草」「江立て」の作業を体験(職員研修より)

こんにちは、広報室の石川です。

6月20~21日に職員研修の一環で、JAえちご上越にお伺いし、コア産地やお米づくりを学び、「除草」や「江立て」の農作業体験をさせていただきました。

研修の一部をレポートさせていただきます。

 

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1.お米の収穫をずらす?複数の品種を育てる理由 

新潟のお米といえば「コシヒカリ」。当然、「エコ・新潟こしひかり」をたくさん作っている生産者のもとへ研修に行くのだろう、という頭でいましたが、実際に作っているお米は、品種も栽培方法もさまざまです。

複数の品種を扱う理由は主に2つ。

まず、30年前と比べて生産者数は約半分となり、その分一人あたりの生産規模が大規模化したため、もし一品種のみ生産して、秋にいっせいに実ってしまうと収穫が追い付かなくなってしまいます。したがって、早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて)の品種を栽培し、収穫時期を分ける必要があります。

「コシヒカリ」はこのうち中生(=収穫は9月上旬)で、「こしいぶき」はコシヒカリよりも10日程度早めの収穫ができる早生品種です。そして、新しく開発された品種「みずほの輝き」(*)は晩生で収穫は9月下旬とのことでした。稲刈りは機械化が進んだ今でも人手が不足しがち。早生や晩生の取扱量は少なめですが、ブランドとして人気が出て需要が伸びれば、その分より効率的に収穫できるようになります。

*「みずほの輝き」は、パルシステムでの取り扱い商品ではありません。(2015年6月現在)

2つ目の理由はリスクマネジメント。こういった品種はどれも、消費者の多様なニーズに応えるため研究開発されてきたもので、それぞれ病害虫への抵抗力や食味の良さなどの特長があるものの、台風や病気、害虫の異常発生などによって、ある時期あるいはある特定の品種の収量が落ちてしまうことも。コシヒカリ一品種だけに頼らずに、分散して扱うことで経営上のリスクマネジメントができます。

 

2.エコ・チャレンジ、無農薬、マガモ農法 

また、「新潟こしひかり」の中でも、いくつもの栽培基準で、圃場を管理しています。今回研修で伺った楡井(にれい)農場でも、「直播、ムクダイ(無農薬で使える有機資材の名前)、JA5割(特別栽培米)、無農薬マガモ、エコ・チャレンジ(パルシステム出荷用)、県認」と複数の栽培方法をきちんと分けて、圃場ごとに栽培管理をしています。これもリスクマネジメントの一環です。

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今回の研修で感じたのは、「手がかかる農法」ですべてのお米を生産することは不可能だということ。1枚30a(アール)の区画で42枚あるコシヒカリの田んぼのうち、2枚で行っているマガモを使った無農薬栽培は、圃場の周りに網を張るなど、かなり手間がかかります。また除草効果もやはりカモのみでは薄く、人の手が必要なことには変わりありません。

※ちなみに平成26年度環境保全型農業推進コンクールで農林水産大臣賞を受賞した産直産地「庄内共同ファーム」でも今年210aをアイガモ農法で作付していますが、昨年度はキツネの被害で280羽が全滅させられたため、今年は電気柵を高くして、夜間の見回りも強化するなどの工夫をしています。

パルシステムに出荷するエコ・チャレンジ米は、昨年の基準改定によって、パルシステムが定める削減目標農薬(ネオニコチノイド系農薬など)を不使用でかつ、県の基準の1/2以下の使用基準となり、圃場ごとの正確な栽培履歴管理も必要なため、以前にも増して手間がかかっています。今回は農作業体験として、畔から延びる雑草の除草作業などを行いましたが、手間暇を惜しまず育ててもらった特別なお米を届けられること、その希少価値を改めて噛みしめることができました。

 

3.田んぼはどれも同じではない 

整然と並んだ田んぼの風景も、一枚一枚、所有者だけでなく、品種も栽培方法も違います。水稲のほか、酒米やもち米もあります。今回の体験では、田んぼに水を引く際にスムーズに水が隅々まで行き渡るように、あらかじめ「江(え)」と呼ばれる溝を切っておく「江立て」の作業も行いました。つまり、1枚の田んぼの中でも、地面の高さが違ったり、特徴が異なったりしているのです。

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これらの一様ではない情報を頭に入れつつ、気候風土やその年々の諸条件の中でベストを尽くすべく、作業をされている米の生産者さんには脱帽するよりほかありません。米作りは自然の中で米農家が代々知恵を絞って、現在の形に至っています。こういった田んぼの違いやその背景を理解すると、いつものご飯がさらにおいしくなるかもしれませんね。

 

≪お・ま・け   写真ギャラリー≫

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1枚目はJAえちご上越のマスコットキャラクター「えこもりん」です。名前の由来は「えちご上越米」のセールスポイントになっています。

「え」ちご上越
「こ」だわりごはん
「も」ちもち、ツヤツヤ、
「り」ょうしょくみ(良食味)
「ん」

2枚目は猪八戒を思わせる「レーキ」と呼ばれる農機具。稲の苗は思ったよりも強く、ちょっとひっかけても抜けずに、雑草だけを除草することができます。

5・6枚目の写真はカタログでもおなじみ、「よしかわ杜氏の郷」の日本酒試飲風景と、実際に私が父の日のプレゼントとして購入したおみやげなど!

全国的にも珍しい第3セクターの酒蔵で、道の駅「よしかわ杜氏の郷」では酒造りの様子を学べる上、試飲で飲み比べをしてから、おみやげを購入することができます。おすすめは酒粕を使ったジェラート!なんですが、自分はついつい抹茶味を購入してしまい…。次の機会には必ずチャレンジしたいです。

秋にも研修で再訪する予定です…続編をお楽しみに♪

 

【関連サイト】

・JAえちご上越の野菜やお米が買える旬菜交流館「あるるん畑」はこちら

道の駅「よしかわ杜氏の郷」

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