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平和

~高陽坡州ドゥレ生協からのお便り~ 私たちの取り組み(7月~8月)

2016年11月01日

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    パルシステム東京は2001年度から韓国の高陽坡州ドゥレ生協と交流を行っています。

    互いの組合員、役職員が直接会える機会は、1年に1回しかないので、普段どのような活動をしているのか情報交換をしましょうということで、2016年度から交流の窓口をしてくださっている曺昇延(チョ・スンヨン)さんが定期的に活動のお知らせを送っていただく予定です。(パルシステム東京からは機関誌『わいわい』を送っています)

    7月―8月は高陽坡州ドゥレ生協さんのGMO表示制度への取り組みと産地のつながりなどがわかるお便りをくれました。

    曺昇延さん.jpg曺昇延(チョ・スンヨン)さんには2015年度の訪日企画に参加

     

    GMO完全表示制への取り組み

    まずは韓国で盛んに話題になっているGMO完全表示制に対する活動のご紹介です。

    韓国では農村振興庁でGMO稲を商用化しようとする計画があり、多くの生協と団体が集まり反対し、GMO完全表示制も主張しています。 組合員に広く知らしめることが重要だと考え、組合員へ、以下のような呼びかけを継続して行っています。

     

    ―私も知らない食卓の上のGMO?!GMO完全表示性を要求します!―

    食品医薬品安全局では、4月21日「遺伝子組換え食品などの表示基準」の一部改正を予告しました。その改正予告の中には、国民の基本的な知る権利と選択権を満たすことが出来ない問題点があります。

    問題点① 韓国は輸入及び生産が承認された7つの作物(トウモロコシ、綿、ジャガイモ、菜種、大豆、テンサイ、アルファルファ)、またはこれを主とする原材料で加工した食品に限ってGMO表示を義務化しており、表示義務がない残りの11のGMO作物(米、小麦、チコリ、パパイヤ、ナス、アマ、トマト、メロン、プラム、かぼちゃ、パプリカ)は輸入・流出管理が全くされていません。

    問題点② 試験検査を介し、遺伝子組換えされたDNAやたんぱく質が検出されない食品(食用油、でんぷん糖、大豆など)は表示を免除しています。そのため、市中に流通している多くの大豆油、とうもろこし油、キャノーラ油、綿実油はGMO(除草剤、病虫害抵抗性、栄養成分強化のためなど)を原料としているにも関わらず、消費者がこれを認知せずに消費してしまっていることが現実です。

    問題点③ 意図的でなくGMOが一部混ざる可能性を認める“非意図的混入許容値”を3%以下は表示義務が免除されています。3%水準までGMOが含まれた農産物を一般農産物と認定するには、その含有量が過度であるという指摘が続いており、実際に農水産食品流通公社のNom-GMO大豆の輸入状況資料によると、Non-GMO大豆の非意図的混入値の平均は0.22%水準で、現行基準である3%よりもはるかに及ばない水準として知られています。欧州連合(1%→0.9%)など、国際的に「非意図的混入の許容値」を次第に低くしていきつつある傾向です。これに対し、韓国でも「非意図的混入許容値」を1%未満に下げ、徹底的に管理する必要があります。

    GMO表示 表.bmp

    これに対し、GMOに関する正確な情報を提供する「GMO完全表示制」を実施して、消費者の知る権利と選択する権利を保障する必要があります。

     

    生産地とのつながり

    「江原有機農」は、私たちが毎年行っている「キムジャン分かち合い行事」に無償で白菜を支援してくれている深く関係を結んでおり、高揚坡州ドゥレ生協にとって特別な生産地です。

    昨年「江原有機農」で火災が起きましたが、組合員が『十匙一飯募金』をして、生産地に基金を送りました。

     

    ―私たちの生産地「江原有機農」を農作業のお手伝いで支援します―

    高冷地という恵まれた自然条件で、40年以上有機農業の経験と、汗を流す誠意で、江原有機農は2000年に設立された果実と野菜の小規模生産地で、ドゥレ生協に夏野菜を供給する代表的な生産地です。空気がきれいで土が豊かな江原道華川郡に位置しています。

    江原有機写真①.bmp

    江原有機農が元気で正直な“セルファンジェ(商品)”を供給してくれるおかげでドゥレ生協組合員は、いつでも新鮮でおいしい野菜などを受け取ることが出来ます。しかし、すべての農業環境がそうであるよう害虫の変化や年々変わる気候や天候、不足している農業労働力の問題は、困難な有機農業をさらに困難にします。

    これを良く知っているドゥレ生協の会員生協はドゥレ生協と連携する生産地をしばしば訪れ、援農で助けています。生産者と協同し、連帯することは非常に重要なことです。

    江原有機農との連帯がより一層特別である理由があります。

    昨年2月、突然の火災で江原有機の事務所と物流センターが原因不明の火災により非常に大変な経験をしました。幸いにも人命被害はありませんでしたが、手を出す暇もなく、1階物流倉庫と小分室、2階事務所まで火が広がり、各種機材や設備などが大きな被害を受けました。規模が1億ウォンあまりに達すると予想されるほどの大きな被害に、江原有機の従業員や生産者は悲嘆にくれる間もなく、被害回復を心配することとなりました。

    その時、ドゥレ生協の組合員からの心がこもった募金が渡されました。約2週間行われた「江原有機農火災復旧1004基金」を通じて集まった約600万ウォンの誠意は、江原有機農生産者に単なる支援金というだけではなく、それ以上の意味がありました。協同と連帯で困難を克服する生協の価値が光を放つ瞬間でした。

    江原有機写真②.bmp

    大変な時期を乗り越え、今は落ちついてきましたが、「火事が起こった家に引っ越すと、仕事が繁盛する・運がある」という昔のことわざの通り、江原有機農は、新たな出発を誓い、より新鮮な高冷地野菜を供給しようと、今日も元気に1日を始めます。

    高陽坡州ドゥレ生協も生産者を応援し、支援者として、今年も7月に1泊2日の日程で、江原有機農の生産地へ援農へ行きます。

    高陽坡州ドゥレ生協は、毎年夏に江原有機農を訪ねて、夏作物の収穫作業と包装作業を助けるなど、生産地の援農プログラムを進めています。1年間の農作業期間中の二日間だけですが、組合員と役職員が参加し、生産者に感謝の気持ちを伝え、足りない人手を助ける為に最善を尽くしています。

    今後も生産者と消費者の共同と連帯の価値を実現するために、さらに努力する高陽坡州ドゥレ生協になろうとしています。

     

    以上

     

     

     


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