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平和

8/7~8/9「ナガサキ平和ツアー」に参加しました。

2015年09月21日

 

パルシステム東京では、例年、広島、長崎の原爆投下日に合わせて企画される、平和についてのスタディツアー(日本生活協同組合連合会、広島県生活協同組合連/長崎県生活協同組合連合会共催「ピースアクションinヒロシマ/ナガサキ」)に参加しています。

戦後70年であると同時に、原爆投下より70年を迎えた今年、8月7日(金)~9日(日)の「ナガサキ平和ツアー」には、組合員大人3名、子ども3名、組合員理事1名、事務局2名の計9名が参加しました。

今年のテーマは、「核兵器のない世界をめざして~被爆70年、ナガサキの想いを未来へ~」。3日間を通して、核兵器廃絶への強い思いと、平和への願いを共有しました。


一日目 8月7日(金)

◆ 原爆落下中心地公園と原爆資料館

1日目、長崎空港からまずは平野町のホテルへ。宿泊するホテルは爆心地近くで多くの遺構が傍に点在します。 

昼食後 原爆落下中心公園へ。落下中心地点は黒御影石の塔が上空の落下地点を指し示しています。お祈りし、組合員さんの思いのこもった千羽鶴を献納しました。

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 その後、ナガサキ原爆資料館を訪れ、平和案内人と呼ばれるガイドの方に案内をしていただきました。

入口には、爆発の時刻11時2分を示したひしゃげた柱時計が掛けられ、中は前面に浦上天主堂から移築された門と像が惨状を示しています。時折真っ暗になり被曝後の暗闇を体験。

次室では、泡立った瓦や溶けた瓶、炭化した弁当箱のご飯など熱線のすさまじさを見ました。原爆投下時は屋根瓦の表面が大きく泡立つ3-4千度の熱線だったとのこと。

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壁面には、被爆直後の写真があり、がれきの中で炊き出しのおにぎりを持ち茫然とたたずむ親子の写真。一帯は臭いが凄まじく、炊き出しのおにぎりもすぐ傷んでしまったといいます。

また、真っ赤に背中を焼かれた少年がうつ伏せになっている写真。毎日まだ生きているとささやかれながら、1年9か月の闘病生活を生きぬいた谷口さんの現在の写真も。うつ伏せのため、胸は床ずれで骨まで腐ってしまったとのことです。

50年前、資料館が建て替えられたとき、悲惨な写真は外され、今の展示物に替えられたといいます。被爆者の方々の人生は、伝染病を疑われ、遺伝するからと、さまざまな社会的な差別を受け、幾重にも傷つけられています。

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長崎に投下されたプルトニウム爆弾は3メートル強のずんぐりした形状で、中にテニスボールほどの原料が仕込まれていたとのこと。

原爆投下の当初の標的は小倉。曇りで落下地点が見えず、長崎へ。眼鏡橋付近が最初の標的でしたが、戻りの燃料のため、急遽雲が晴れた浦上に原爆を落としたといいます。亡くなったのは、約7万4千人、負傷者が7万5千人と推定されています。

いまだ世界には1万6千発以上の核兵器があり、核廃絶を訴え続けることが必要だと感じました。

 

◆ 被爆の証言と紙芝居~今だから聴いて感じる原爆のはなし~ (長崎原爆被災者協議会)

被爆の証言として、1歳9か月で爆心地1・8キロの防空壕で被爆した内野節雄さんからお話をうかがいました 

本人の当時の記憶はないとのことでしたが、ご家族から聞かされた話や、小学生の頃友人を亡くされたこと、ご自身やご家族の病の辛い体験を語っていただきました。

平和な世界がいかに大切かを伝えていく、と話されました。

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紙芝居「平和を刻んだ小女 菅原耐子さん」を見た後、平和の街歩きへ

◆ 生協平和のまちあるき ~平和公園散策コース~

高校生ボランティアガイドの方の案内で、平和公園内の遺構、慰霊碑を見学しました。

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二日目 8月8日(土)

◆ 生協平和のまちあるき ~原爆落下中心地から浦上天主堂コース~

2日目は、平和案内人のガイドで、原爆落下中心地から浦上天主堂コースを散策。

浦上天主堂鐘楼は、被爆直後大きな音を立てて落下。遺構として残されていますが、天主堂は被爆後きれいに建て直され、堂内で奇跡的に残されたマリア像の顔が傷跡を残しながら微笑んでいます。

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また、自ら被爆されながらも献身的に、被爆者の治療に当たり、病に倒れた永井博士の祈念館と如己堂を訪れました

友人からの家を作りたいという申し出に、2畳一間の家を希望し、建てられた如己堂で43歳で亡くなるまで17冊の書を書かれました。

 

◆ ナガサキ虹のひろば(長崎市民会館)

2日目の午後は、日本生活協同組合連合会と長崎県生活協同組合連合会主催の「虹のひろば」に参加しました。

オープニングは15名の子供たちによる鹿山雷神太鼓の力強い響きから。

日生協 和田専務からは、「作らない、無くしたいという被爆者の想いを共有し、国会の安保法案に反対しましょう」というメッセージが投げかけられました。

また、田上長崎市長から、「アメリカでも若い人で原爆投下を間違いという人が多くなった。非人道性の視点からの訴えが流れとなり、核兵器のない社会に向け意識が高まっている。未来のため、核兵器を考える時間を増やして欲しい。核兵器が人類にいらないというのは共有できる。もっと流れを大きくして、子供たちに核兵器のない世界を伝えていく。」と話してくださいました。

音楽とおはなしは、上条恒彦さんの「ノーモア・ヒバクシャ」の歌と劇団による「被爆者(山口仙二さん)の魂の軌跡」の朗読劇。心に響きました。

フィナーレは世界で唯一つの被爆者の歌う会「ひまわり」の合唱。平均年齢77歳の歌声は、力強く、ローマ法王にも招かれ「被爆者の歌声」を響かせるそうです。

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三日目 8月9日(日)

◆ 早朝散歩

早朝、有志の組合員さん・事務局と共に、山王神社の二の鳥居と被爆クスの木を見に行きました。

クスの木は被爆により枯れたと思われましたが、2年後、奇跡的に芽吹き住民に大きな希望を与え、平和や再生の象徴として、親しまれているとのことです。クスの木の前には、お供えや椅子が並べられ、式典の準備がされていました。

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◆ 被爆70周年 長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典参加

式典は、平和祈念像前で行われ、厳粛な気持ちで参加させていただきました。平和の鐘が打ち鳴らされ、被爆者の合唱から始まりました。司会者は、高校生の二人。小・中・高校生により採取された水の献水、列席者による献花が行われ、11時2分投下時の黙とう後、会場を後にして、長崎空港に向かいました。

参加した組合員からは、

「11時2分、黙とう。8月9日だけ紐がたらされるという公園内の鐘と一緒にウーとサイレンが鳴りました。この時私は、無意識ながらも自分の前にあったであろう境界線を越え一歩前に進み出てナガサキの地と人の中に入ったと感じました。被爆者の冥福と恒久平和の実現を祈り、そしてここからまた1年と決意を新たにする人も多いであろう深い黙とうでした。」

「千羽鶴に囲まれ、平和の鐘を間近に聞き、平和を祈る音楽が流れ、そんな雰囲気の中にいるだけで悲しみがあふれ、涙をずっと我慢しました。世界各地から平和を祈る方々が多く訪れ、平和の誓いをともにできたことが一縷の希望となりました。」

という感想をいただきました。

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田上市長の平和宣言

国連総会などあらゆる機会に、核兵器禁止条約など法的枠組みを議論する努力を続けてください。オバマ大統領、核保有国、各国首脳、世界中の皆さん70年前、原子雲の下で何があったのか、長崎や広島を訪れて確かめてください。日本政府は、核抑止力に頼らない国の安全保障を検討してください。核兵器のない世界と平和の実現に向けて、全力を尽くし続けることを宣言します。

 

背中に大やけどをしながらも生き抜いた谷口さんの平和への誓い

核兵器は残虐で人道に反する兵器です。核兵器のない世界の実現のため、その実相を世界中に語り続けることを誓います。

この、平和宣言と平和への誓いは、実際には聞くことができずに、文章で確認しました。

 

◆ ナガサキ平和ツアーを通して

戦争の悲惨さ、原子爆弾の酷さ、いのちの大切さを被爆者や平和案内人の方々からうかがい、多くの遺構を見ることにより、平和の尊さを考え、伝えていく大切さを学びました。連日の暑さの中、参加された子供たちをはじめ皆さんは、多くの平和へのメッセージを受けとめられたのではないかと思います。

被災者の平均年齢は80歳となり、直接語っていただくことは、貴重な体験となります。戦争を知らない世代が多くなる中で、高校生や大学生のボランティアガイドの方々が活躍して平和を受け継いでいました。8月9日を登校日として、戦争や被爆の悲惨さを学んでいるそうです。多くの学校でも、取り組んで欲しいものです。

ナガサキ虹のひろばでの市長の話、上条恒彦さんや、「ひまわり」の合唱も心に迫りました。実際に見聞きすることで見えてくる景色が違ってきます。戦争は絶対してはいけないとの思いが、より深く感性・五感に訴えてきます。

多くの国民、世界の人々と共にヒロシマ・ナガサキの想いを受け止め、核兵器のない平和な世界を実現したいと心から願いました。

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