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平和

2014年度平和カンパ活動報告~チェルノブイリ子ども基金~

2015年06月29日

チェルノブイリ子ども基金

平和カンパをありがとうございます

~腫瘍病・血液病・その他の病気の子どもたちのための特別保養~

2014年8月ベラルーシ「希望」

チェルノブイリ子ども基金

 

チェルノブイリ子ども基金は、1997年より毎年、ベラルーシとウクライナのチェルノブイリ事故被災児童を、現地のサナトリウムでの保養に招待しています。汚染されていない自然環境の中、安全で栄養バランスのとれた食事をとりながら、心身ともにのびのび過ごすことは、病後の健康回復に大変役立ちます。2014年平和カンパは、ベラルーシのサナトリウム「希望」の子どもたちの保養費として活用されました。

 

◆場所:児童健康回復センター 「希望」ミンスク州ビレイカ地区/期間:2014年8月3日~8月26日/参加者:子ども34人(8~17歳)、引率者2人、教育担当者2人DSCN5082[1].JPG

腫瘍病(脳腫瘍、腎臓がん、骨のがん、筋肉のがん、甲状腺がん)、血液疾患、先天性異常(心臓や腎臓の異常、無眼球、鼻腔閉鎖症)、染色体疾患などの子どもたちが参加しました。参加した子どもたちが暮らしているゴメリ州の町や村は、いずれも移住権利地区または放射線管理地区です。

特別保養の参加者は全員、医師による健康診断書を持参してきます。到着後、その診断書をもとにサナトリウムの医師が健診を行い、それぞれの子どもに必要な療養(手によるマッサージ、水圧マッサージ、運動療法、薬湯療法、アロマテラピー、塩治療、薬草療法など)が決められます。また、全員が簡単な心理テストを受け、その後の心理カウンセラーによる治療(集団・個人療法)も決められます。

ゴメリ市から引率者として参加した二人の女性(医師と、子どもの手工芸教室の先生)と、「希望」の教育担当者2名が、子どもたちの生活全般の世話をします。子どもたちはみな健康状態に注意を払わなければなりませんが、他にも注意が必要です。病気だからということでかえって親に甘やかされていたり、両親が離婚をしていたり、家庭が貧しい、などの事情により、心にも問題を抱えている子どもが少なくありません。保養開始後は落ち着きがなかったり、家を恋しがったり、友だちに少し意地悪をしたりなどの問題が見られた子どもも、引率者や教育者、医師やカウンセラーたちの適切であたたかい対応により、徐々に変化がみられるようになりました。

午前中は決められた療法を受け、「希望」職員による催し物(ゲーム大会やスポーツ大会など)に参加します。昼食前後は自由時間、昼寝の時間、午後はクラブ活動(シンセサイザー、絵画、陶芸、木工細工、手工芸、デジタルカメラ)に参加できます。夕食前の時間には、子どもたち自身が参加できるコンサートやお芝居などの舞台など、何かしら催し物があり、夜は映画上映会やディスコがあります。3食の食事の他に、1日3回の軽食が出されます。

保養の最終日には再び医師による健診と、カウンセラーによる評価が行われました。その結果を示した書類は子どもたちに手渡され、親や地元の医師たちが今後の治療などに活かしていきます。

<子どもたちの感想>

◆絵画教室、木工教室、日本の教室が楽しかったです。将来は外科医になりたい。日本の皆さん、保養に招待してくれてありがとうございます。

ナースチャ(女)13歳 レチッツァ市

◆アロマテラピー、温浴治療を受けた。お医者さんや看護師さんたちがみんな優しかった。デジタルカメラ教室、絵画教室、ディスコが楽しかった。将来はトラック運転手になりたい。

カリム(男)7歳 ゴメリ

◆初めて保養に参加した。コンサートやゲームが楽しかった。新しい友達ができてうれしかった。将来はお医者さんになりたい。

ポリーナ(女)10歳 ゴメリ市

<日本の原発事故で病気になってしまった子どもたちへのメッセージ>

◆将来はきっとよくなると信じて、決して負けないで。

ディーマ(男)17歳 ジロービン市

◆健康を祈ります。どうか希望を失わないで。

ワレーリヤ(女)16歳 ゴメリ市

◆小さい子だったら、自分に何が起きたのか最初はわからないと思う。親が一番ショックを受ける。そのあと、大きくなって自分がショックを受ける。私もそういう経験をしました。でも、決してあきらめないで。人生を楽しんでほしい。

ヴィオレッタ(女)16歳 ゴメリ市

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<引率者と「希望」職員の感想>

◆仕事の関係で国内の他のサナトリウムも知っていますが、ここほど素晴らしいところはないと思います。設備が充実していること、さまざまな治療のレベルが高いことのほかに、スタッフがみな親身になってあたたかく接してくれることに驚きました。そのおかげで治療を嫌がる子は誰もいませんでした。初めてここに来た小さい子たちは、最初は家を恋しがりましたが、すぐに慣れました。何度かここに来たことのある子は、自分の家のようにリラックスして過ごしました。私が他の用事で忙しいとき、大きい子はちゃんと小さい子たちの面倒をみてくれました。

私には20歳の息子がいますが、心臓の異常があります。この保養に参加した子どもたちもそれぞれ病気をもっています。一目で障がいのわかる子もいますし、病気や先天的な異常のために妊娠することができない女の子もいます。とても辛いことです。彼らと一緒に過ごすうちにみんな家族のようになり、別れるのが辛いです。帰ってからも彼らと連絡を取り続けたいと思います。

(I・スヴェトラーナ ゴメリ市 医師)

◆今回担当したグループは、さまざまな病気を抱えた子どもたちです。そして性格も才能も本当にさまざまです。精神的にもいろいろな問題をもつ子どもがいました。でも教育によって子どもはどのようにも変わります。教育者の役割の重要性を改めて感じました。参加した年齢の大きい子は、日本からの支援の貴重さをよく理解しています。私からもお礼を申し上げたいです。

(P ・イリーナ 「希望」教育担当者)

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