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平和

2014年度平和カンパ活動報告~特定非営利活動法人 日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)~

2015年06月29日

特定非営利活動法人

日本イラク医療支援ネットワーク

イラク小児がん、白血病支援

■ 実施地域:イラク共和国、バスラ州
■支援対象者:イラク共和国、小児がんの子どもで放射線治療が必要な患者2名

【背景】

2003年のイラク戦争が始まってから12年がたちました。しかし、イラクの治安は安定しないまま、「イスラム国」のようなテロの温床を作ってしまいました。2014年1月に、「イスラム国」がファルージャを制圧、イラク政府軍との激しい内戦状態が続き、6月には、モスルが陥落します。 8月には米軍をはじめとした有志連合が空爆を開始し、国内避難民は280万人を超えています。イラクは、まったく先が見えなくなってしまいました。比較的安全なバスラですが、中央政府からの予算配分や物資の配給が滞り、支援先のバスラ子ども病院も厳しい環境に置かれています。

【目的と成果】

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イラクの地図:バスラ周辺は比較的安定しているが、イスラム国によるテロが散発している。

イラクの中でも特にバスラは、劣化ウラン弾が多く使われました。小児がんの治療は、化学療法が中心ですが、固形がんなどは、再発を防ぐためにも放射線療法が欠かせません。しかし、国際社会は、サダム政権当時、軍事転用を恐れ、放射線治療の機器や技術をイラクに輸出することを禁止していました。現在は制裁はありませんが、放射線治療は未だにバスラできちんと受けることが出来ません。イランのアフワーズγ線治療病院は、国境をまたいでバスラから直線距離で120kmと近く、これまでも、一人6000ドルで(入院費、交通費、家族の宿泊費込)治療を受けさせました。2014年度は、6名のイラク人の小児がんの子どもたちを送る予定でした。 しかし、イランでの物価が上昇し、今まで一人6000ドルで送っていたのが、8000ドルになり、さらに円安の影響もあり、予算がかなり厳しくなりました。2名の患者をおくった後、イラク政府の予算で、インドなどで放射線治療を受けさせるプログラムがスタートしたため残りの予算は、医薬品への支援に転用しました。パルシステムさまからのご支援は、予定通り2名の患者の放射線治療(1600ドル)の一部に充てさせていただきました。

【支援方法】

1.患者の選定:主治医が診断書を添えて推薦

2.JIM-NETスタッフが、経済状況を調査(場合によっては家庭訪問など)貧しい家庭等を優先し人選する。

3.治療費の支払い JIM-NETスタッフが一人8000ドルを支払う(パスポート代、交通費、滞在費、治療費込)

4.バスラからアフワーズまで連れて行く。JIM-NETスタッフが病院と交渉。約1か月くらいの滞在で治療する。

【今回支援を受けた子ども達】

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写真左がムスタファ、右がベニーン

  • ベニン・マルソーク :4歳。腎臓がん。父は無職で3人の兄弟がいる。3年前からガン。5回の手術を行い、化学療法を続けている。
  • ムスタファ・サイード:6歳。6か月前から脳腫瘍の治療を開始、手術後化学療法を続けている。2人の兄弟を持つ。父の仕事は日雇い。   

【成果】

子どもたちはイラクに全員が帰国し現在健康状態もいいとの連絡を現地から受けています。

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イランの病院の前で

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支援先のバスラ子ども病院

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病院に必要な薬を届けるスタッフのイブラヒム

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