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平和

2011年度平和カンパ活動報告~国境なき子どもたち(KnK)~

2012年05月31日

平和カンパ プロジェクト報告

皆さまにいただいた平和カンパで、虐待や貧困に苦しむフィリピンの子どもたちが救われています!

  • 事業名:  虐待された子ども、および法に抵触した子どもの生活・教育支援
  • 実施地域:  フィリピンマニラ首都圏 カラオカン・ノース市
  • 支援対象者: 貧困層出身の7~15歳の男子およびその家族
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<背景と目的>
マニラのストリートチルドレンはその姿を目にする頻度が以前より減少したものの、依然取り組むべき社会問題となっています。都市人口の約40%を占めるスラムには学校に通わずごみ拾いなどの労働に従事する青少年がいまだ多く存在します。国境なき子どもたちは、家庭や社会から排除され、貧困に苦しむ子どもたちを保護し、その自立に必要な心のケアを含む教育・生活の支援を提供しています。子どもたちが愛情のあるケアを受けながら精神的にも回復し、家庭や社会へ復帰できるよう手助けします。

活動内容と成果>
マニラで運営する自立支援施設「若者の家」では、主に虐待の被害にあった子どもや拘留所に収容されたり、軽犯罪で地域のソーシャルワーカーに保護された男子など計30名を受け入れました。公立学校への通学やスポーツ、文化、啓発ワークショップなどの課外活動に参加する中で、男子らは子どもらしさを取り戻し、徐々に日常管理能力や自己表現力を身に付けていきました。親に捨てられた子どもの中には、家族との心の溝が縮まらず母親への憎しみを口にしたり、不信感が募り他者との関係を作れない者も多く、「若者の家」ではソーシャルワーカーによるカウンセリングが定期的に実施されるとともに、心理ケア専門家による治療を受けました。また、日本の同年代の子どもたちとの交流の機会も持たれ、互いに友情を育んだり、2009年の台風による被災の体験を同じく津波で被災した東北の子どもと共有したりもしました。このようにして子どもたちは過去に受けたトラウマからの回復と将来の地域社会への復帰を目指しています。2011年度中は、スタッフの同行する家庭訪問や主に母親へのカウンセリングもあわせて実施し家族との和解を進め、計7名の子どもを家庭に戻すことができました。また、「若者の家」のスタッフ2名が定期的にカラオカン市非行少年収容所を訪問し、軽犯罪で拘留されている計100名の少年を対象に教育活動を行いました。直接家庭に戻ることが困難な数名は「若者の家」で受け入れ、当局との密接な連携のもと子どもたちを保護し、更生を促進しています。

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<今後の展望と課題>
教育を受ける機会が極端に阻められたスラムの青少年が貧困の悪循環から抜け出すのは容易ではありません。子どもたちが「若者の家」を卒業後も非行や犯罪の道に走ってしまわないよう、子どもたちの心のリハビリを確実にするとともに、能力向上プログラムをさらに進めていきます。これまでもスラムの母親がボランティア活動に積極的に参加するようになったり、教室を無償で貸してくれるなどスラム地域の行政担当が相当の理解を示すようになるといった成果がでていますが、今後は地域の行政や他の現地団体などを巻き込んでより地域に根ざしたセーフティネットの構築に貢献し、虐待や貧困に喘ぎ苦しむ子どもたちを生み出さないよう活動を継続していきます。

以上

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