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平和

2011年度平和カンパ活動報告~日本国際ボランティアセンター~

2012年05月31日

生活協同組合パルシステム東京の皆様ご協力ありがとうございます。
対テロ戦争が10年経ちましたが、アフガニスタンの政治、復興は混乱しています。日本を含めた国際社会の対テロ戦争への加担、復興のあり方は検証すべきでしょう。
2011年から国際治安支援部隊(ISAF)は撤退を開始し、2014年にISAFの任務が終了し、権限委譲を行う予定です。今後はISAFのような外国駐留軍に対抗する軍事勢力といった構図はなくなり、アフガン人内部での抗争となっていくとみられています。そうならないためにも国際社会の軍事ではない復興分野、政治対話の関わりは求め続けられています。

アフガニスタン女性と子どものための地域保健改善支援事業概要

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支援事業内容について
1: プロジェクト・サイトならび対象人数
アフガニスタン ナンガルハル県北東部の1郡シェワ郡:ジャララバード市から25km  21,000人
2:背景並びこれまでの活動
社会情勢:東部においても過去数年間で、地域社会でのタリバーンのプレゼンスが増しており、タリバーンを支持する住民は多く、戦闘での問題解決は不可能なレベルです。反政府組織や外国軍による民間人被害が続いています。
アフガニスタン全国は5歳未満のお子さんのうち、5名に1名が病気で命をおとしています。また、アフガニスタンの東部地域にあるナンガルハル県は、医療水準が高いことで知られていますが、依然として都市部と農村部の格差は歴然としています。
3: 活動の詳細 
a) 診療所と簡易診療所運営
週6日、毎日約150名から200名の患者を診ていますが、通常の外来診療行為は順調に進んでいます。診療所では2年前に導入した家族単位のカルテに加え村ごとに来診患者の履歴を日々記録に残し、病気がちな家族への助言に備えています。アフガニスタンの病院でカルテを導入しているところがわずかですが、カルテで患者の動向や個別指導の成果が見えはじめたJVCの医師たちは、その意義を理解してきています。
b) 村の保健員へのフォローアップ、およびキット配布
コミュニティ・ヘルスワーカー26名の(以下CHW、地域保健員)を毎月訪問し、月例追加研修と薬品と外傷手当用品を含むヘルスポストキットを配布、キットの使用状況と患者への投薬活動の報告を受けています。村の保健員は地域で簡単な病気の対応、けがの手当てを日々行っています。
c) 村の一般女性を対象とした母親教室
村の女性を対象に、JVCスタッフと女性保健員が講師となる母親教室を以下のトピックで実施しています。
伝染病にならないために「衛生」の大切さについて、マラリアってどんな病気?下痢は放っておいていいの?妊娠と出産について、家族計画について。薬の良い点、悪い点など。
これまで母親教室を開いたことがなかったゴレーク村で、13名の中から選ばれた優秀な伝統産婆5名の自宅を拠点に新たに母親教室を開始し、順調に進んでいます。伝統産婆と協力し新たにスタートさせ、安全な出産や病気予防の知識と実践が広がり、診療所の患者数が減ることを期待しています。診療所のサービスの向上だけでなく、住民を主体とした母子保健を中心に予防にも力を入れています。

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JVC女性スタッフが母親教室開始前に、村の伝統産婆にトレーニングを行う様子
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JVCスタッフの男性医師が診療所で子どもの診療を行う様子

母親教室の効果について
・飲料水など生活用水に気を使うようになった。これまでは川の水を汲んで使っていたが、今はほとんどの家庭がポンプ式井戸の水を使うようになっている。
・不衛生な水や食べ物、汚れた手や環境が下痢の原因であることを理解するようになった。
・以前より家の中をきれいにするようになった。また以前は拒んでいた予防接種を、今は積極的に受けるようになった。
・CHWが村人のために働いていることを理解してくれるようになった。以前は、妊婦が診療所にいくことは恥だとされていたが、今では何か問題がある時には診療所に行った方がいいと思うようになっている。
・結核の兆候や症状を村人が理解するようになった。CHWが結核の疑いがある3人を診療所に紹介したところ、2人が陽性であることがわかった。
・(マラリア予防のために)蚊帳を使ったり、子どもが下痢の時には自家製の経口補水液を与えるようになった。
・出産介助の際に、的確に問題に対処することができた。夜間の出産で、生まれてきた赤ちゃんが呼吸をしていなかったので、CHWがトレーニングで習ったように対処したところ赤ちゃんが呼吸をし始め命をとりとめた。

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