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平和

2011年度平和カンパ報告~国境なき子どもたち~

2012年01月09日

虐待された子ども、および法に抵触した子どもの生活・教育支援

knk.jpg■ 実施地域:フィリピンマニラ首都圏 カラオカン・ノース市
■ 支援対象者:貧困層出身の7~15歳の男子

<背景>
フィリピンでは総人口の約4割にあたる人々がスラムでの生活を強いられ、学校に通わずゴミ拾いなどの労働に従事する子どもが数多く存在しています。マニラ首都圏におけるストリートチルドレンは、路上でその姿を目にする頻度が以前より減ったものの、依然取り組むべき社会現象です。政府は問題を認識し、ストリートチルドレンのためのシェルターの開設・運営などしながらもその収容能力は需要を満たしていないのが現状で、アクターとしてのNGOに協力を呼びかけ、より密接な協働体制を構築しようと試みています。
国境なき子どもたちは、貧困に苦しむ子どもたちを保護し、彼らが教育を受け、自立していけるよう、その生活・教育支援を継続して行っています。あわせて、2ヶ所のスラムで非公式教育、奨学金の提供、職業訓練を行うとともに、子どもの権利に関するセミナー開催など啓発活動を実施し、コミュニティのエンパワーメントを図っています。また、マニラの路上に多数存在するストリートチルドレンの定住化や社会化を目的として、3ヶ所の路上で教育指導、課外活動を提供する他、社会福祉開発省が運営するカラオカン拘留所で未成年者を対象に教育的な活動を行っています。

<活動内容と成果>
「若者の家」では2009年9月に発生した台風の被災児、育児放棄された子ども、および拘留所に収容されたり、軽犯罪で地域のソーシャルワーカーに保護された男子など計14名を受け入れています。子どもたちは公立学校への通学または当団体が実施する非公式教育に参加しながら、施設内でソーシャルワーカーによるカウンセリングを受けたり、必要に応じて専門家の治療を受けるなどして過去に受けた精神的ダメージからの回復を目指しています。「若者の家」では月2回、心理ケア専門家を迎え、子どもたちへの心理カウンセリングやアセスメントも実施しています。
家族との心の溝が縮まらず親への憎しみを口にしたり、家庭に戻しても母親が結局子どもを受け入れることができないといったケースも発生しています。スタッフは家族、特に母親へのカウンセリングを行ったり、週末は家庭で過ごす機会を出来る限り作るなどして、子どもたちと家族との和解と再統合を図っています。
当団体が非公式教育や啓発活動を実施しているスラム地域に住む母親の中には特に、カウンセリングの結果、ボランティア活動に積極的に参加するようになったり、教室を無償で貸してくれるなどスラム地域の行政担当がかなりの理解を示すようになるなどの成果が見え始めています。当団体の活動がコミュニティ内でも認知、評価されている結果であるともいえます。2011年前期には計5名の子どもを家庭に戻すことができました。

以上

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