1. ホーム
  2. 私たちの社会活動
  3. 平和
  4. 2009年度平和カンパ使途報告~日本国際ボランティアセンター(JVC)~
平和

2009年度平和カンパ使途報告~日本国際ボランティアセンター(JVC)~

2010年06月29日

事業名:イラク小児がん医療支援活動 実施団体:日本国際ボランティアセンター(JVC)/日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-Net) 実施地域:イラク モスル市

 

背景及び活動の概要
イラクでは、1991年の湾岸戦争と2003年のイラク戦争によって大量の劣化ウラン弾が使用された。その影響で小児がんの発症率が急激に増加したが、治療に要する薬剤、医療機材、専門の医療従事者の不足から、多くの患者が治療を受けることなく、また治療が十分に行えないために命を失っている。

JVC/Jim-Netの活動
JVCはJIM-Netと共同して2004年からバクダッド、モスル、バスラで計4つの病院で白血病の子どもたち医療支援を行っている。主たる支援は、不足する薬の供給や機材支援である。2009年度はパルシステム東京の平和カンパをいただき、イラク北部モスルのイブン・アシール病院への支援を行った。

モスル イブン・アシール病院への支援
イブン・アシール病院はモスルでがんの治療のできる中核病院である。147床の小児病院で内がん病棟は25床。産科も併設され50床を備えている。2007年以降モスルは武装勢力の活動が活発化し治安悪化は悪化しておりイブン・アシール病院の運営にも支障がでている。2009年12月には教会を狙った爆破事件があるなど、キリスト教徒が攻撃のターゲットになるケースも頻発している。(モスルのキリスト教人口は2003年以降80万人から25万人まで減少。)2009年初めJVCとJIM-NETの支援の受け入れをしていた医師は、キリスト教徒であったために、脅され、勤務を続けることが不可能となるという事態も生じたが、残った医師たちによって現在でもJVC/Jim-Netが提供する薬剤によって白血病の治療は行われている。

イブン・アシール病院の外観

 

小児病棟

2009年のイブン・アシール病院で新たに治療を受けた小児がん・白血病の患者は96人。うち亡くなったケースは42%である。急性リンパ性白血病の患者54%、急性骨髄性白血病の患者84%、非ホシキンリンパ腫の患者71%が死亡している。感染症の他、患者が途中で治療を中断することなどが主な原因である。新来患者以外の継続治療のケースは比較的治癒率が上昇する。白血病の治療は、10種類以上の抗がん剤、抗生剤を取り混ぜて使用する。2-3年の間、何回も抗がん剤投与を繰り返す必要があるため、抗がん剤の供給が途絶え、投与が中断すれば患者の治療に大きな支障をきたす。JVC/JIM-Netは2010年2月現在抗がん剤、抗生剤などの55,015ドルを支援している。うちパルシステム東京からいただいた支援金904,890円で約2ヶ月分をまかなうことができた。

ページの一番上へ

「食べもの」「地球環境」「人」を大切にした社会をつくります
〒169-8526 新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿