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生協からのお知らせ

政府へウナギの資源保護に関する意見書を提出しました

2018年07月13日

パルシステム東京は7月13日(金)、齋藤健農林水産大臣、石井啓一国土交通大臣、中川雅治環境大臣の3閣僚へ「ウナギの資源保護に関する意見書」を提出しました。

 

 

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2018年7月13日

農林水産大臣  齋藤 健 殿
国土交通大臣  石井 啓一 殿
環境大臣  中川 雅治 殿

 

ウナギの資源保護に関する意見書

生活協同組合パルシステム東京
理事長   野々山 理恵子

 

  私たちパルシステム東京は、「『食べもの』『地球環境』『人』を大切にした『社会』をつくります」を理念に掲げ、約48万人の組合員を擁する生活協同組合です。
  ニホンウナギは国際自然保護連合から絶滅危惧種に指定されるほど資源量が減少し、 絶滅の危機に瀕していることは、盛夏の栄養補給源として長くその恵みを享受してきた私たち日本人にとって由々しき状況です。水産庁を先頭として資源保護に取り組まれてきた行政及び民間の努力が実らず、解決の糸口がつかめていないことは誠に遺憾です。 パルシステムグループでは、組合員の声を受け、組合員の参加と生産者との連携の下に、ウナギの資源回復の取り組みを進めてきましたが、こうした状況に鑑み、官民でさらなる取り組みを進めることができるよう、以下に要望いたします。

 

 記

 

(1)資源回復策の強化と生息環境の整備を要望します

  ニホンウナギの資源減少の原因は必ずしも明確になっていませんが、減少していることは確かであり、このままでは絶滅する可能性も否定できません。現時点で考え得る資源回復策をただちに強化することを要望します。

 

    ①シラスウナギの池入れ量の割当量は、資源量の変動に応じ、資源回復を考慮した適切な量としてください。
    ②成魚の漁獲は産卵に帰るウナギの減少につながると考えられるため、下りウナギの禁漁、ウナギ成魚の漁獲制限を要望します。ウナギの漁業権が設定されていない河川でのウナギ成魚漁を全面禁止することを要望します。
    ③ウナギが生息するためには、河川及び湖沼等の水環境を改善する必要があると考えます。水害の防止に影響が出ない範囲で、ウナギや水生小動物が生息しやすい環境に戻すことを研究してください。海から水田に到る水環境をウナギが移動可能な状態にすることも研究を要望します。
    ④現在ウナギの漁業者に課せられた資源増殖事業として養殖ウナギの放流が行われていますが、養殖ウナギ成魚の放流は資源回復にマイナスであるという専門家の意見もあります。資源増殖事業として、別の方法(たとえば河川環境の改善など)を研究し、指導することを要望します。
    ⑤民間で行なわれる保護活動(河川環境改善などを含む)を情報共有し、ツール作成など、活動の援助を要望します。

 

(2)国際協力の強化、輸入対策を要望します

  ニホンウナギが生息する周辺諸国との協力は非常に大切です。ほとんどのウナギを消費してきた日本は、周辺国に協力を仰いで保護に当たる必要があります。 ニホンウナギの資源枯渇を受けて、異種ウナギを輸入している事業者もありますが、当該種が枯渇するようなことがあれば日本の国際的信用にも関わることで、予防的な観点での対策が必要と考えます。

    ①技術的、経済的な援助を行なって周辺国での資源保護対策を促進してください。
    ②第三国経由を含めて違法なシラスウナギが輸入されないよう、輸出国と協力して監視を強化してください。
    ③ビカーラ種など近縁の異種ウナギの生態と資源状況を把握し、資源減少を招かないよう、輸出国と協力して輸入制限、 流通制限をしてください。生態と資源状況の把握が困難な場合は慎重に資源管理することを要望します。
    ④絶滅が危惧されるヨーロッパウナギ、アメリカウナギについても、国際的資源管理の視点から、市場モニタリングと監視強化を要望します。

以上

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