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生協からのお知らせ

種子法学習会 -種子法廃止 タネがあぶない!-

2017年10月13日

    パルシステム東京は9/14(木)、「日本の種子(たね)を守る会」事務局アドバイザーの印鑰 智哉(いんやく ともや)氏を招き、「種子法廃止と化学企業による農業支配」と題して種子法の学習会を行いました。

    場所:パルシステム東京新宿本部 参加人数:79人

    20170914種子法 (6).jpg

     

    開会に先立ち、パルシステム東京 野々山理恵子理事長より「米・麦・大豆を安定供給するための種子法が廃案になります。食料の安定こそ平和の基礎。種を守ることは生協活動の役目である次世代を守ることに繋がります。印鑰氏の話を聞いて、一緒に考える機会にしたいと思います」と挨拶がありました。

     

    種子法(主要農作物種子法)ってなに?

    私たちのくらしに欠かせない、米・麦・大豆。これら「主要農作物」を安定供給するために、優良な種子の開発・生産・普及を“国及び都道府県が果たすべき役割”と定めた法律。

    しかし、日本政府は、この法律の存在が「民間企業の投資意欲を割いてしまう」として、種子法廃止を今年2月に閣議決定後、わずかな審議時間で衆参両院を可決。2018年4月1日に廃止されることが決まりました。

     

    種子法廃止のなにが問題?

     

    ①    種子を安定供給する公的支えがなくなる

    ②    種子価格の上昇・多様性が失われる

    ③    多国籍化学企業の参入

     

    日本では、1952年に制定された種子法の下、各都道府県で地域に合った多様な品種が開発されてきました。特に種籾(米の種子)に関しては、専門的な技術を持った農家や農業試験場が多くの手間と費用をかけ国産100%を維持してきました。

    「これまで国が責任を担っていた食料保障と種子計画を誰が行うのか。利益を優先する民間企業に任せて、安定的な種子供給がおこなわれるのか大きな疑問がある」と印鑰氏は言います。

    20170914種子法 (7).jpg

    さらに近年は、米の販売価格が下がり、農家の収入は減っています。そんな中、民間企業(化学企業)の種子の価格は、これまで各都道府県で推奨されてきた品種と比べ、5~10倍高いものも。種子の価格が高騰すれば、小規模の米農家は採算が取れず生産を諦めてしまうことが危惧されます。

    「現在、日本では300品種もの米が作られています。民間企業が同一品種を化学肥料や農薬を使って効率的に広めることを重視すれば、気候変動による病害虫の発生や干ばつ、水害などのストレスで一気に打撃を受けかねません」と印鑰氏は農業多様性が命の保証になることを訴えます。

     

    今、世界の種子市場の約7割弱、農薬の8割弱が6つの遺伝子組み換え企業によって寡占されています。これらの遺伝子組み換え企業は農家に対して、種子とセットで化学肥料・農薬を販売し、栽培方法や農薬の散布回数を指定するなど、生産方法を一貫管理する契約を結びます。将来、こうした企業が日本の農業に影響を持つようになると、「遺伝子組み換え企業から種子を買わなければならない時代が来るかもしれない」(印鑰氏)そうなると、例えば「減農薬のお米が欲しい」といった私たち消費者の声や要求は農家のもとに届かなくなり、購買の選択肢は狭まってしまいます。

     

    また、印鑰氏は「世界の土壌はこのままではあと60年で失われてしまう」と土壌流出の話にも触れています。遺伝子組み換えを代表とする多国籍企業によってもたらされる、化学肥料や農薬を使用した農法は、植物と微生物の共生関係による土壌基盤を破壊する要因となることを示唆しました。

    印鑰氏は「種子法は理想的なあり方ではなかった面もありますが、改案でもよかったのでは」と突然の廃案に対し疑義を唱えます。また、種子の公共性と多様性を守る新しい法律の必要性を訴えました。

     

    私たちにできること

    参加者からの「署名活動以外に私たち市民の身近でできることは?」との問いに、印鑰氏は「例えば、家庭菜園をしてみる、種子の種類や種子を調べてみる、種子取り農家の方達と交流してみる、など何ができるかを考えることが大切です」と答えました。

    今起きていること、種子と食が危なくなることは、人々の健康や生態系にも大きな被害が考えられると多くの人に伝えることの重要性を話しました。

     

    ※種子法学習会は9/11(月)に立川市でも開催しました(参加人数:78人)。

     

    【関連リンク】

    「日本の種子(たね)を守る会」では入会申し込み、署名を受け付けています。

    「種子法廃止、タネがあぶない!」リーフレットもぜひご活用ください。

    https://www.taneomamorukai.com/

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