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生協からのお知らせ

特定保健用食品のサラダ油などで愛用された成分の安全性は? | 高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性に係る食品健康影響評価案についての意見を提出しました。

2015年02月11日

パルシステム東京は2月11日(水)、内閣府に対して、高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性に係る食品健康影響評価案についての意見(パブリックコメント)を提出しました。

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2015 年2 月11 日

内閣府食品安全委員会事務局 御中

高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性に係る食品健康影響評価案についての意見

生活協同組合パルシステム東京

理事長  野々山 理恵子

  私たちパルシステム東京は、「『食べもの』『地球環境』『人』を大切にした『社会』をつくります」を理念に、約44 万の組合員が安心で安全な生活を願い活動をすすめている生活協同組合です。パルシステムでは生活者(消費者)のくらしと健康を守るために、生産者とともに食べものの安全性にこだわり、産直運動をすすめ、日本の食料自給率向上を目指しています。

  高濃度にジアシルグリセロール(DAG)を含む食品は、特定保健用食品としていくつもの種類が開発され、健康によいと信じた人々に愛用された商品です。発癌性の不純物もさることながら、通常の脂肪とは異なる油脂類の大量摂取については影響が懸念されることから、貴委員会の慎重な評価を要望し、下記のとおりに意見を提出いたします。

 

 

(1)高濃度にDAGを含む食品の動物実験についての再評価を要望します

  動物実験によるDAGの発癌性について、貴委員会は遺伝子組み換え動物による実験結果を排除して、発癌促進作用を否定されています。しかし、この動物実験のDAG投与量は食品として摂取されていたDAGの摂取量と大差ない量であり、種差や個体差が考慮されたものではありません。遺伝子組み換えによって感受性が高められた動物による実験結果は、それを補うものとして当然考慮されるべき結果であると考えます。遺伝子組み換え動物による実験結果を正当に考慮した再評価を要望します。

 

(2)DAGの大量投与による内分泌系、代謝系への影響の評価を要望します

  DAGの健康影響は発癌性だけでなく、通常の脂肪とは異なる油脂類を大量摂取することによって、ホルモン分泌、代謝系への影響が懸念されます。ヒトと実験動物では代謝が異なり、動物実験だけでの評価では必ずしも十分とはいえませんが、もし当該製品の製造販売が再開される可能性があるのであれば、必要なデータを管理機関に請求して評価されることを要望します。

 

(3)高濃度にDAGを含む食品の摂取者についての影響の推定と追跡調査を要望します

  高濃度にDAGを含む食品の摂取者のリスクは、摂取期間と摂取量を仮定すれば、グリシドール脂肪酸エステルの含有率とグリシドールの発癌スロープファクターから容易に計算できます。当該食品が健康志向から広く利用されていたことから、公衆衛生問題としての問題の大きさを推定することは重要と考えます。

  高濃度にDAGを含む食品の摂取者はメーカーの顧客リストまたは社告により消費者の申告を得ることで抽出は可能と考えられます。交絡因子はありますが、舌癌や腸管中皮腫はそれほど多い癌ではなく、特定の疾患の増加が確認できる可能性はあると考えます。摂取者に特定の癌その他の疾患が発生していないか、調査の指示を要望します。

 

(4)加工食用油にグリシドール脂肪酸エステルの規格設定を勧告してください

  遺伝毒性のある発癌物質のグリシドールについてベンチマークドース法でTDIを設定することは不適切と考えます。むしろ発癌リスク100万分の1となるVSDを設定すべきと考えます。VSDと想定される油脂類摂取量からグリシドール脂肪酸エステルの許容値(またはガイドライン)を設定するよう、厚生労働省に勧告してください。

以上

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