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講演会「事故から子どもを守ろう」を開催しました

2015年07月06日

パルシステム東京は、7月1日(水)に講演会「事故から子どもを守ろう」を開催しました。
小児科医の山中龍宏先生を講師に迎え、「事故による子どもの傷害(Injury)-予防への科学的アプローチ-」というタイトルでお話ししていただきました。この講演会は、パルシステム共済生活協同組合連合会「たすけあい活動助成金」助成企画です。

「事故による子どもの傷害(Injury)-予防への科学的アプローチ-」

山中先生画像講師プロフィール

山中 (やまなか たつひろ) 小児科医

1974年東京大学医学部卒業。1987年同大学医学部小児科講師、1989年焼津市立総合病院小児科長、1995年子どもの城小児保健部長を経て、1999年より緑園こどもクリニック(横浜市泉区)院長。1985年9月、プールの排水口に吸い込まれた中学2年生女児を看取ったことから事故予防に取り組み始めた。

現在、日本小児科学会子どもの死亡登録・検証委員会オブザーバー、同学会こどもの生活環境改善委員会委員、日本小児保健協会傷害予防教育検討会委員長、日本SIDS・乳幼児突然死予防学会理事、産業技術総合研究所人間情報研究部門客員研究員、日本学術会議連携会員、NPO法人Safe Kids Japan理事長。

科学の力で事故予防 

日本の安全対策は、努力に頼っているということが言えます。子どもの事故は新聞記事にもたくさん載っていて、命を脅かすような事故も少なくないのに、具体的な解決法や対策を取らないまま「注意しましょう」「親が目を離さないようにしましょう」で終わらせてしまっているのが現状です。「具体的に」「何に」注意すればいいのか、これでは全くわからないし、また同じ事故にあう子どもが出てしまいます。

たとえば、遊具で事故が起きると「なぜ起きたのか」という検証をせずにその遊具を撤去してしまったり、なにも対策をとらずに「(子どもが、大人が)注意しながら」使い続けさせるということがとても多い。これではまた事故が起こってしまう。これを防ぐため、データを取り、科学的に検証し、どうすれば事故を未然に防ぐことができるかということを日々考えています。

 事故の予防は「変えたいもの」「変えにくい、変えられないもの」「変えられるもの」に分けて考えるとわかりやすいと思います。
「変えたいもの」は子どもがけがをしてしまう状況、「変えにくい、変えられないもの」は子どもの年齢、性別、大人や子どもの意識(気をつける努力、厳しい使用制限)、天気、時間など。

そして「変えられる」のは、遊び道具の高さや素材、形、床の材質、予防対策です。

先ほどの遊具の事故についても、子どもの動きを年齢別に検証し、その行動に合わせて遊具に手すりや柵などの安全対策をすれば、引き続きその遊具を使用できるし、子どもの遊び場も確保できる。新しい遊具を買うよりも経費も安くすみ、何よりも子どもの重傷事故を防ぐことができます。

 

子ども(1歳~14歳)の死亡原因の第一位は「不慮の事故」である。

子どもの健康問題として、最も重要なものは傷害(事故)です。
子どもの死亡原因で「不慮の事故」は1歳~14歳の第1位、15歳~19歳までの第2位となっています。
そしてこんなにも危険な「不慮の事故」の責任は親にあると思っている人が多く、メーカーや消費者センターに苦情を申し立てる人がとても少ないのが現状です。

 

あなたの苦情が新たな事故を防ぐ 

1件重傷事故が発生したら、他でも必ず同じ事故が発生します。同じ原因の事故を防ぐためにもぜひ事故の情報をいただければと思います。
スマホのカメラで事故現場や商品を撮影し、事故が発生した時の状況をできるだけ詳しく教えてください。一人ひとりから送られてくるデータが次の事故を未然に防ぎます。
実際、そのデータを元に報告書を作り、メーカーに申し入れをして、必要な安全対策が行われた例があります。

また、月齢や年齢で「起きやすい事故」は決まっています。3ヶ月の赤ちゃんをもった保護者に、7ヶ月の赤ちゃんに多い「誤飲に気を付けましょう」や、1歳児に多い「浴槽への転落に気を付けましょう」と伝えても、今のことに手一杯で覚えてはいられません。
そこで赤ちゃんの月齢に合わせてメールなどで「今、気を付けるべき事故」をお知らせするような細やかなケアが将来できたらいいと考えています。

 


 

講演会の後は、「パルシステムの家庭用品」をテーマに、パルシステム連合会商品開発本部 から、パルシステムの「安心・安全」な食べ物のこだわりにも負けない、家庭用品やおもちゃの安全性へのこだわりが紹介されました。20150701子どもの事故講演会

参加した組合員からは、「先生が具体的な実例を交えた話をされていて、わかりやすかった」「努力、意識改革だけでなく、科学的アプローチで事故を検証する取り組みの大事さがわかった」「『苦情が新たな事故を防ぐ』という言葉を聞き、子どもを持つ親として受け身でいてはいけないと思いました」「パルシステムの取り組みをもっとアピールすべきだと思いました」などの感想をいただきました。

国民生活センターのホームページからも「子どもの事故」の情報を知ることができます。

 


 


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